マイクロストリップラインで作るオープンスタブの実力値
今回は私の地元、芝桜で有名な羊山公園から眺めた秩父市街の様子をトップ画像にしてみた。
秩父を舞台としたアニメ「あの花」の聖地巡礼で訪れた方にはおなじみの風景だろう。
12月3日に執り行われた秩父夜祭は、ユネスコ無形文化遺産への登録決定と土曜日開催となったことが相まって、38万人ものお客さんがいらしてくださったらしい。
来年も日曜日開催となり、相当な混雑が見込まれるので宿のご予約はお早めに…と地元の宣伝をしつつ本題に移りたいと思う。
最近では機内Wi-Fiに対応した旅客機が増えてきているが、実は弊社でもこのシステムに搭載するバイアスティの開発を依頼されたことがある。
実際に試作品を作成したところ、特性も良く対応も早いと大変に高い評価をいただいたが、政治的な問題により採用までには至らなかった経緯がある。
一般的には、バイアスティのチョーク回路には巻線コイルを使用することが多い。
巻線コイルは帯域が広くとれるというメリットがあるが、逆に帯域が制限されているのであればあえて使う必要はない。
そこで、マイクロストリップラインのオープンスタブ方式で実験を行ってみた。
今回は、RF特性とともに特別にその中身を公表してみたいと思う。
RF/DC port to RF port
RF /DC port to DC port
内部構造
通過帯域は40%程度とれており、アイソレーションもまずまずの値がとれている。
オープンスタブの実力は思っていたよりも高いことがわかった実験だった。
技術部 サカ