「Hybrid Ceramic Technology」の略称「HCT」。
テクダイヤのセラミック応用技術のことで、40年以上かけて培った、テクダイヤの技術の融合と、世の中の最先端技術を混合して作る、新技術です。
極細回路形成や立体基板への側面回路形成など、今まで困難だった製品製造を高精度、高精細なカタチで実現します。
1) HCTの成り立ち
2) 技術紹介
3) 成功事例
4) 人に寄り添うテクノロジー
HCTの成り立ち
40年以上あるテクダイヤの歴史の中で、様々な技術を育んできました。
その技術を使って、テクダイヤだけのオンリーワンの技術を作ろうとチーム発足したのが始まりです。
当初集まった3人の新製品開発チームが「面白いものを作りたい」と考え、
試行錯誤し、編み出されたのが「HCT]。
1枚の基板の上に、様々な機能を凝縮させたハイブリッド基板を作ることを決意し、
開発が始まり、数年かけて現在の技術が誕生しました。
今では、抵抗やAuSnはんだ、切欠き加工といった技術だけでなく、
テクダイヤの中にある技術を融合させることで、
HCT + 精密機械加工製品 = 立体回路形成技術
HCT + CM事業 = 基板製作 + 組立サービス
といった、顧客のニーズに合わせた形で出荷ができるようになっています。
顧客の「こんなもの、あったらいいな」、「こんなこと、できませんか?」に耳を傾け、
これからも、テクダイヤにしかできないオンリーワンを提供できるよう、引き続き開発していきます。
技術紹介
★デザインガイド(概要)
高精度・高精細のライン&スペースはもちろんのこと、スルーホールやサイドビア、
TaN抵抗といったハイブリッド基板の製作が可能です。
★金属膜形成技術
HCTでは、用途に合わせ、Au(金)・Pt(白金)・Ti(チタン)・AuSn(金錫)・TaN(窒化タンタル)でのパターニングが可能です。
ライン&スペースは、最小10umとしており、精度の高いパターニングが求められる場面で活躍しています。
★立体回路形成(側面メタライズ)
HCTが最も得意としているのが、「立体回路形成(側面メタライズ)」です。
左の写真のように、チップの表面だけでなく、側面にもパターニングされている製品です。
上下面以外に、側面・斜面などへのパターニングを行っております。
★レーザー加工 / 切欠き加工
レーザー加工 ・ 切欠き加工では、様々な形へのカットアウトができます。
実績としては、角の切り落とし加工をはじめ、楕円や四角・丸などのレーザー加工が可能です。
穴系は最小50umで、位置公差は±25umとなります。
そのほかにもお客様のニーズに合わせ、様々な技術へのチャレンジをしています。
「こんなもの、あったらいいな」、「こんなことに、困っています」がありましたら、
テクダイヤまでご相談ください。
成功事例
こちらは、一例ではありますが、NASA様向けに出荷した、ライン&スペースが25umの超伝導配線です。
通常、窒化タンタルでの配線はしようすることはありませんが、
本件では、窒化タンタルの超伝導性に目を付けて、配線として使用しました。
本製品は超伝導臨界温度である14Kにおいて、正しく動作しております。
NASA様にて、装置にセットされた状態での写真です。
NASA様のロゴマークとテクダイヤのロゴマークが、はっきりと確認できます。
こちらの基板を使用した、NASA様のプロジェクトがこちらです。
Balloon Experimental Twin Telescope for Infrared Interferometry - bettii
また、基板の製作秘話等は、下記のブログを参照ください。
TECDIAの技術が貢献している銀河の形成を研究するNASAのBETTIIはなぜ気球で運用しているのだろうか
NASAが新惑星を発見?そんなNASAとテクダイヤの秘話をお話します。
NASA図面製作のお話
人に寄り添うテクノロジー
テクダイヤでは、「加工技術で産業界の常識を覆す」を経営理念として、日々精進しています。
HCTの技術が多く使われる業界として挙げられるのは、データセンター市場です。
私たちが持っているスマートフォンは、いつでも、どこにいても通信ができます。
インターネットを通じて簡単にテレビが見られたり、動画が見られたりできるのは、
データセンターのおかげです。
HCTは、データセンター市場の縁の下の力持ちとして、世界を支えていきたいと思っています。
単身赴任をしていて、遠くにいるご家族に。
遠距離恋愛中の恋人に。
留学している親友に。
そんな、遠く離れた大切な人と、いつでも近くにいられるように。
データセンターをより大きくしたい。通信を、より速くしたい。
人と人とのつながりを、データセンター市場を通して、強く・深く・近くしていきたい。
そして、私たちは、その大切な絆を守りたい。
そんな気持ちで、これからも、産業界の常識を覆していきたいです。
https://www.youtube.com/watch?v=EtjFBNUJDh4&feature=youtu.be
yona.