「めっき」は私たちの身近なところで多く使われている技術です。
アクセサリーから電子機器まで、その用途は様々です。
今回はそんな「めっき」についてご紹介します。
①めっきとは?
②めっきの様々な利用目的
③めっきの仕組み
④テクダイヤのめっき
めっきとは?
めっきとは・・・
[名](スル)
1 《古代、仏像に金めっきをするのに用いた金のアマルガムを滅金と呼んだところから》金属または非金属の表面を他の金属の薄膜で覆うこと。また、そのようにしたもの。防食・装飾などのために行い、方法には電気鍍金・溶融鍍金・蒸着鍍金などがある。ときん。「金で―する」
2 うわべを飾り、よく見せかけること。
参照:https://dictionary.goo.ne.jp/jn/217579/meaning/m0u/%E3%82%81%E3%81%A3%E3%81%8D/
と辞書にもありますが、金属の成膜技術のことです。
広義ではスパッタリング等の技術も含まれますが、
一般的にめっきといえば電気めっき等湿式めっきのことを指します。
めっきの様々な利用目的
めっきはその方法を変えながら、常に私たちの身近なところで利用されてきました。
現在では利用目的が幅広くなり、用途によって以下のように分けることができます。
・装飾めっき:見た目を美しくする目的のめっき
・防食めっき:錆等を防ぐ目的のめっき
・機能めっき:成膜する金属の性質を利用する目的のめっき
アクセサリーから精密機器の部品に至るまで、私たちの周りではたくさんのめっき製品が活躍しています。
めっきの仕組み
同じめっきでも、どんな金属を成膜するのか・どんな目的で使用するのかによってめっきの仕組みは様々です。
歴史的にみると、金めっきはアマルガム法(金が溶けている水銀を塗布した後、水銀を焼きとばして成膜する)が使われていました。
現在では、主に電解めっき・無電解めっきという方法が使われています。
・電解めっき
電気化学反応を利用しためっきです。
陽極・陰極を電源に接続し電流を流すことで、陰極で起こる還元反応によって金属を析出させる方法です。
・無電解めっき
化学反応を利用しためっきです。
電流を流すことではなく、溶液中の化学反応により起こる還元反応で金属を析出させる方法です。
テクダイヤのめっき
テクダイヤの製品に最も使われるのは金めっきです。
アクセサリー等を思い浮かべてしまいそうな金めっきですが、テクダイヤの金めっきは機能めっきに分類されます。
酸化しない、電気伝導性が優れている、ボンディング性に優れている、、、電子部品に多く使われるめっきなのです。
例えば、HCTでは金めっきを利用して回路形成を行っています。
このブログでも度々話題に上がるNASA向けの製品でも、金めっきを利用した回路形成を行っています。
(例えばこの記事:
http://tecdlab.com/2017/01/991/)
もちろん、金以外の成膜・回路形成も可能ですので、ご相談ください。