ダイヤモンド、ビニール、プラスチックなどの透明なもの。
透明なものは、光を通してしまうので、
測定精度が保証できず、測ることが困難です。
とはいったものの、おおよその寸法や形を把握したい…
今回は下記を観察してみました。
①テープに入った傷の深さ
②ダイヤモンドの先端
こちらの傷。傷は、底まで貫通していない状態。
テープは透明な上に変形しやすく、非常に測りにくい…。
傷の部分をカットして、断面からデジタル顕微鏡で観察するのが一つの方法です。
ただ、非破壊で測りたい…
ということで、下記方法で観察しました。
・測定器
X, Y軸だけでなく、Z軸カウンター付き測定器
・測定方法
(1) 底面にピントを合わせて、Z軸を0set
わかりにくいですが、カットラインの底面にピントが合っている状態です。
(2)Z軸を動かして、テープの上面にピントを合わせる
こちらもちょっとわかりにくいですが…
テープの切れ端の十字の部分にピントが合っている状態です。
精度までは保証できませんが、ある程度の深さは
観察することができました。
テクダイヤ創業当時から培ってきたダイヤモンド加工技術。
最近では、先端R20nm なんて精度を求められていますが、
試作しても測る術がないのが現実です。
そこで、最新のレーザー顕微鏡をお借りして、測ってみました。
やはり、高価格な測定器なだけあって、
先端画像が鮮明!
3D形状にしたり、表面粗さや寸法も簡単に測れます。
そして、測定時間も2-3分程度。
しかし、分解能が足らず、さすがに先端R20nmまでは厳しいようです。
このように透明なものでも、工夫すれば観察程度はできます。
何か、もっといい方法があったら、是非教えていただけますと幸いです。