大学でやったことが役に立つ!?故障解析と高分子分析の似ている所

こんにちは、品質保証部のたまごです。

今日は、大学でやっていたことと、今やっていることが似ているなーと思ったことを書いてみたいと思います。

 

私は大学で高分子合成研究室という研究室におりました。

高分子というのは、「ポリ」がつくもののことです。

ポリとは何か?

みなさん、PETボトルはご存知かと思いますが、このPETのことです。

PETとは、“ポリエチレンテレフタラート“という成分のことです。

他にも、ポリエチレンやポリスチレンなどのプラスチック的なものには、「ポリ」がつきます。

 

「ポリ」ってどういう意味なのか?というと、Polymer(重合体)という単語から来ています。

Polymerは、“多重に結合したもの”を指します。

一方、結合する前のものをMonomerと呼びます。

つまり、ポリスチレンは、スチレンというMonomerがたくさん集まったもの。

ポリエチレンは、エチレンというMonomerがたくさん集まったものです。

Monomerが集まってPolymerになるというのは、例えばこんなイメージです。

 

Image(14)-1

↓ 結合して・・・ ↓

Image(14)-2

 

上記の図はパッと見わかりやすいですが、

何種類ものMonomerをたくさん集めてPolymerにすることもあります。

そうなると、色々な機能を持った材料を作ることができてかなり便利なのですが、作る方は大変です。

作ったPolymerの中に、どのMonomerがどのくらい含まれているのか、

分析して確認しなければならないためです。

Monomerは基本的に有機物なので、分析するとC(炭素)ばかりでてきます。

また、どのMonomerの結合状態も、ほとんどが炭素に水素が3つ付いた、CH3という状態です。

そのため、Cの数や、C以外についているわずかな成分の比率のみで判断しなければなりません。

 

ですから、Polymerの分析をするときは、まずCの数を分析して、

C以外の成分を取り出すためにもう一度バラバラにしたり溶液に溶かしたりして分析して、

Cの結合の角度や結合がもつエネルギーを分析して…という色々な分析方法をこねくりまわし、

多角的に分析する必要があるのです。

私も大学生のころ、「これは確実にこういうPolymerができているはず!」という確認をするために、

何度も作って、何度も分析して、悩みながら次の分析方法を考えて…ということをしていました。

 

一方今の私は、仕事の中で不良解析をする機会が多いです。

あの頃やっていた多角的な分析のアプローチは、製造現場でも必要な考え方だな…

と思う期会が、最近増えてきました。

 

製造現場も、何か不良が起こった時に、すぐに不良の原因がわかることは少なく、

「もしかしたら治具が悪いのかも」

「それとも人がミスしたのかな」

「そもそも材料が変化しているのか」

…など、考えられることはたくさんあり、頭を悩ませています。

そういうものを1つ1つ確かめて、「これではない」「あれでもない」…「もうこの原因しかありえない!」という結論になるまで、実験して確かめることで、根本的な改善につながるのかなと考えています。

 

もう、大学のころの記憶はすでに薄れ始めていますが(笑)、

製造現場でもあのころを思い出しながら、

改善に少しでも役立つアイデアが出せるように頑張りたいなあと思っています。

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