どの値が真の値なの?―なぞなぞ―

早くも梅雨が明けましたね!毎日暑い…
気象庁が6月29日に関東甲信地方で梅雨明けしたと発表しました。
6月中に梅雨明けとなるのは観測史上初めてとのこと。
私の中では、あー梅雨だなと思う前に梅雨が終わってしまった感満載です笑
さて今日は、真の値!?について!

私の疑問―なにが一番正しいの?―

私はあるサンプルの測定機器選定を行っていました。

測定機器の種類・値段なども考慮しますが、

大切なのは、実際の値です。

色々な装置や倍率で測定してもらい、GR&R※1、Cpk※2の値を出しました。

 

そんな時投げかけられた言葉は、

「で、どの測定機器の値が一番正しいの?」

……どれが一番正しいか…??

どれが正しい???

 

※1:GR&R 目安30%以下(繰り返し性と再現性)
※2:Cpk 目安1.33以上(工程能力指数・NGが出る確率)

 

 

 

測定器の公差・サンプルの公差

 

当たり前ですが、測定器も完璧ではありません。

絶対に1mmだというサンプルを測定して、

1.00000000mmにはなりません。

1.010mmだったり、1.003mmだったり。

測定機器にも公差とういものがあります。

 

そして、世の中には基本的に2種類の測定機器があります。

測定はできても(実際にそれなりの精度が出ても)、メーカーとして測定値を保障していない機器と、

公差は±OOで測定可能ですという測定機器です。

 

また、あたりまえですが、測定するサンプルにも公差が存在します。

1.00000000mmです。絶対に1mmです!

と断言できるものは(私の知る限り)ありません。

(メートル原基や長さの定義などは、話すと長くなるので省略)

 

 

 

測定環境

測定環境でも差は出てきます。

ホワイトバランス・光の当て具合などなど。

測定を繰り返す場合はできるだけ同じ条件で測定しなければいけません。

 

ブロックゲージ

そこで登場するのが、ブロックゲージなるものです、

ブロックゲージは、長さの基準として用いられるブロックで、

ノギスやマイクロメータなど、測定機器の精度の確認(トレーサビリティ認証)に使用することが出来ます。

ただ、このブロックゲージにももちろん公差が存在します。

公差の範囲を狭めれば狭めるほど、お値段が上がります。

 

最終的に

 

最終的には、高いブロックゲージを購入し、

(公差の範囲が出来るだけ少なく、値にできるだけ近いもの)

そのブロックゲージを測定して、一番ブロックゲージの値に近い数字を繰り返し出せた

測定機器が一番測定精度が良いだろう、

真の値に比較的近い測定ができるだろう、

という結果に落ち着きました。

(このブロックゲージは外部の校正機関に委託しています。)

ですが、その値が真の値というわけではないですね。

今回は、色々と考慮した結果、お客様の要求公差以上の数字は出せる、

といった結果になったため、そこで終了になりましたが。

真の値とは…なぞなぞです。

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最近100均で買った定規を見て、この定規がどれくらいの公差でできているんだろ、と考えました。

 

私が小学生の頃、30㎝定規は私の中で、完璧に30㎝でした。

疑う余地はありません。30㎝です。

私の長さの最少単位は1mmでした。

μmなんて知りませんし、見えません。

 

…なんだか不思議な気分なミルルンでした…。

まさか、市販の定規の公差を気にしたり、

この100円定規は安いからそんなに精度よくできていないんだろう、

なんて考える日が来るとは…

人生ってわかりません笑

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