日本では桜が咲き、入学式や入社式が行われるシーズンになりました。
日本企業も新しい仲間が加わり、一段と賑やかな職場になっていることでしょう。
テクダイヤも、数名の新入社員が入ってきました!
今回は前回のようなグルメブログではなく、
私自身が6年間働いて感じた 『働く、働き方』について、
毎度お馴染み、私の独断と偏見で、そのままを書いてみたいと思います。
辞めた同期と辞めない同期
私が入社したのは、2012年。
リーマンショックの影響もあり、当時は就職氷河期と言われていました。
テクダイヤが新卒採用を開始した、1期生になります。
私は、先に内定をもらっていた同期の紹介でテクダイヤを知り、入社した経緯があります。
だから合同説明会やグループディスカッションもなし。(社長面接の回数は誰よりも多いですが。笑)
そんな駆け込み入社の私も、今年で丸6年になります。もうそんな経ったんだね。恐ろしい。
入社時の同期は、8名。
男性が5名。女性が3名でした。
その内、理系は4名。文系は4名。
2018年現在、当時同期だった半分が退職し、私を含め男性は2名。女性は2名になりました。
入社当時に行われた新入社員研修では、2チームに分かれての社会人としてのマインドセット研修を行いました。
私と同じチームだったメンバーは、悲しきことに今はもう誰もいない。あらま。
でも、悲しい事ばかりではないです。
ある同期は、憧れのCAになったと聞きました。
ある同期は、自分のやりたかったプロのクライマーになりました。
ある同期は、父親の会社を継いぎました。
ある同期は、新しい分野での挑戦を求め新天地へと旅立ちました。
今共に働いている同期は、品質保証部で品質保証設計をしています。
今共に働いている同期は、管理部で経理やロジスティクスをしています。
今共に働いている同期は、人事部で評価制度の構築をしています。
それぞれの人生があり、彼女と別れたり、結婚したり、子供が出来たり、仕事で遠方に出張したり。
そういう話を聞くと刺激にもなります。
その度に、競争心なのか、嫉妬心なのか解りませんが、負けてられない、もっと頑張らないといけないと思います。
いつまで経っても、話せる友人であり、ライバルでありたいと思うのです。
結局は同期を始め、色んな人との関わり合い、人間関係が大切で、
色んな所にアンテナを張り、環境や時代の変化に敏感になり、
情報を常にアップデートしていくスキルは必要条件でなく、絶対条件になりつつあると感じます。
サラリーマン(ウーマン)とビジネスマン(ウーマン)
会社勤めでSalary(給料)を貰っている、いわゆるサラリーマンは、日本全体の80%以上だそうです。
残りの20%は、経営者になります。
さて、テクダイヤではよく、『サラリーマンになるな。ビジネスマンであれ。』 といいます。
簡単に言うと
サラリーマンは、給料を貰うために働く人。会社の言いなりになり、没個性的な企業の歯車。
一方、ビジネスマンは会社の利益を生み出すために働く人。積極的に仕事をする人 と表すことができるようです。
そういう定義で見ると、一体80%のうち、何%がビジネスマンとして働いているのでしょうか。
働いて給料を貰うところは、同じ。
しかし、両者は給料をもらう過程(Process)と成果(Output)が全く異なります。
成果というのは、対価として給与(自分の価値)に繋がってくるものです。
どうせ働くなら、会社や社会を回していける人材になりたいものですね。
AI時代が到来すれば、『サラリーマン』は要らなくなってしまうかも知れないのだから。
挑戦する人としない人
サラリーマンとビジネスマンの違いは、『挑戦』が無いか、有るかの違いだろうと私は思います。
上記定義のサラリーマンでは、1+1=2 しか産みだせない。
ビジネスマンになると、1+1=2以上 を産みだす努力し、成果を出す。
2になって当たり前、その2以上の数字が会社の利益になり、将来の種(新製品とか新事業)になっていくのでしょう。
さて私は、大学を卒業して、テクダイヤが最初の会社になります。
他の企業の内情は、友人から聞く程度であまり解りません。
なので、興味があり先輩社員と話す事が多いです。
その中で、数人の先輩社員から、仕事はゲームだという話を聞いたことがあります。
どう攻めるか、どうクリアするか、どっちに賭けるか。
テレビゲームの様にリセットすることは出来ませんが、本気で楽しんだ者が勇者になれるという意味です。
もちろん、入社して数年はその意味なんて解りませんでした。
楽しむとかどう攻めるかとか、そんな余裕なんてありませんでしたから。
毎日教えられた事を覚える事に必死で、依頼された案件を確実に期日までに終わらせる事しか頭にありませんでした。
今でも楽しめているかどうかは解りません。けれど、ある程度仕事が出来る様になると、余裕が産まれ仕事の全体像※が見えてくるはずです。
(※自分の仕事がどこからきて、誰に渡り、どこへ行くのか)
そうすると、私の場合2回目の攻め方は、1回目とは違う攻め方をしていました。
1回目の攻め方は、先輩から教えてもらったやり方。つまり、成功率は100%の定石。(状況によるけど)
だからと言って、同じ攻め方は、全然楽しくない。言われたことをやってるだけだから。
ペーペーなりに、どうすればもっといいものが出来るか、どうすればもっと効率よくできるか、
どうすればもっと楽にできるか 等と、いろいろ考え、試すから、楽しくもあり、新しい発見もある。
もちろん、エゲツナイ失敗もありますが。
でも楽しめるかどうかは、本気でやっているか否かで変わってくると思います。
大抵の場合、本気でやってりゃ楽しいでしょ。(古い?)
もう一つ。
(多少の語弊があるかもしれませんが)
会社の金を使って自分のやりたいことができる!(だからと言って、グリーン車に乗っちゃだめだよ)
(もちろんリスクヘッジやリスクテイク等の総合的な戦略や周囲の説得が前提ではあるが)
会社のお金使って新しいこと産み出せる(楽しみ)のが、ビジネスマンの醍醐味だと思います。
だから是非、色んな事に本気で挑戦してほしいと思います。
経営者と従業員
なぜ、わざわざそんな事を言うのか?
それは、私が入ってすぐの頃は、失敗するのが怖くて挑戦が少なかったからです。
後になってみれば、そのチビッてた時間がどうしようもなく無駄で、勿体ない時間だったと気づきました。
これまた、語弊があるかもしれないが
従業員は、挑戦(失敗のリスク)を許され、挑戦に対する損失を基本的には問われません。(過失や失敗してもいいんだ!ってのはダメよ)
一方、経営者になると失敗は、自身に直接降りかかってくる。従業員がヤラかした失敗や負債を、背負っています。
だからこそ、経営者は最悪のケースすらもちゃーんと想定に入れている。(そうですよね?社長?)
その上で、会社が挑戦しろと言ってくれるのであれば、従業員としてそれほどありがたいことはないです。
簡単に言うと、失敗したときのリスクは会社が持つから、ガツンとやってみろ! という事なのですから。
そんなこと言われたら、
中途半端や妥協、ヌルい仕事なんか出来ないし、危機感と責任感を感じて全力になります。
そういう期待や信頼関係のようなものが、組織を強くしていくと感じます。
働き方の多様性
現在50代の先輩と話をすると、若い頃の転職なんて考えられなかったという話を聞きます。
今は、会社や人間関係が合わなかったら、すぐに転職を考えてしまう、あるいは出来てしまうような時代になりました。
電車の中でも中途向け説明会の広告を見ない事はないほどです。
携帯で簡単に転職サイトに登録でき、数十年前は少なかった転職エージェントも充実している事もありますが、
大きいのは昔と異なり、会社に求める事や働く事に対する価値観が大きく変わってきている事が原因なのだろうと思います。
具体的に何がどう変わったのかは評論家じゃないから解りませんが、
大企業ですら倒産するご時世。もう終身雇用の黄金時代はとっくに終わっているんでしょうね。
私個人としても、合わなかったらすぐに転職する。つらい環境で我慢しない。というのは物凄く合理的でスマートだなと思います。
だって、デートや恋人さえも、携帯でマッチング出来てしまう時代。その内、婚姻届や離婚届もネットで出来ちゃうんだろうな。
しかし、平成生まれの昭和男児としては、そういうのはすごく薄っぺらに感じてしまい、少し寂しい。
修造ばりの、熱い人と一緒に仕事がしたい。笑
結局どこ行っても、自分の価値を上げるためには、挑戦や創造が必要になる。
でも何かに挑戦したり、何かを創るというのは、物凄くストレスフルです。そんな簡単に出来ちゃったらつまらないですし。
スポーツでも同じ。辛い練習に耐え、苦労して取った金メダルだから、うれしいし、楽しい。
例え、優勝できなくても今までやってきたことは、自分やチームのスキルになってるはずです。だから、簡単に諦めないでほしいです。
また挑戦させてくれる会社かどうか、また、挑戦できる環境を自ら作れるかが重要です。
挑戦しなくなったら最後。人も企業も もう死んでいます。
あなたは死んでませんか?
モチベーションとコミュニケーション
先輩社員と話をすると、入社当時は言われたことだけをして、
指示にない事や自ら提案して業務を遂行することは出来ない環境(時代)だったという話を聞きます。
頑固さがものをいう職人色が強かったり、あるいはやる事を探す必要すらない、バブリーな時代だったらしいです。
でも今は違います。自分から仕事を取りに行ったり、提案したり、新しいことに挑戦することが必要です。
明らかに新人を始めとする社員に求められていることが変わってきています。
それでも、基本的にモチベーションが下がる原因は同じではないだろうかと思います。
職場に理解者がいない。 正当に評価されない。 労働環境が悪い、労働時間が長い。
などが挙げられます。
自分の仕事と、その仕事を中心にして取り巻く人間(協力)関係が上手くいく事。
そしてそれらが成果として、会社の利益にコミットして、正当に評価される。
これはあるべき理想の姿と同時に、完全に実現することが難しい 目指すべき姿であると思います。
この中でも、難しく、モチベーション低下の多くを占めるのが人間関係だと思います。
転職のきっかけや、離婚の原因は、ほとんどこれらしいです。
冷静に考えれば、難しいのは当たり前なんですけどね。
なんせ生まれ育った環境や価値観、思考プロセスは、十人十色。それぞれ違います。
気の合う友達や恋人と違って、職場の人間は選ぶことは出来ませんからね。
意見の衝突や、判断の違いが起こって当然な事なのだと考える必要があります。
意見を快く聞いてくれる人もいれば、そうでない人もいる。
伝え方が上手な人もいれば、そうでない人もいる。
いつもニコニコしている人もいれば、そうでない人もいる。
相談しやすい人もいれば、そうでない人もいる。
そうでない(自分に合わないと思う)人を変えようとすると、ストレスになり、モチベーションが下がってしまいます。
そりゃそうです。人はそんなすぐには変われない。ましてや、変わるような外圧を直接掛けられると、余計に摩擦が生じる可能性だってあります。
右利きの人に、今日から左利きでって言ったら、ストレスだけでなく、本来その人の持っている能力すら、まともに出せないでしょう。
お箸でお豆さんも摘まめない。
だからその人を変えるという考え方をやめて、アプローチの仕方を変えてみるのが良いと思います。
自分(アプローチ)を変えるのは割と簡単に出来ます。
その人がどういうタイプが解っていたら、それに合った対応をすればいいですし、
どんな人が知りたければ、それを知っている人に聞けばいいのです。
そうすることで、自分も相手も無駄なエネルギーを消費しなくても済むのではないかと思います。
何が言いたいかというと、
相手を自分のやり易い様に変える利己的な考えではなく、
相手の事を思った利他的な考え方をすれば、働き易い会社になるという事です。
結局、人間。 日頃のコミュニケーションや聞き方一つで、対応が変わります。
より多くの情報を得られたり、より早く仕事が進むかもしれません。
大事なのは、ローテンション、ハイモチベーション。そして、コミュニケーション。
自分が持っている能力を発揮する環境を作るには、相手の事を理解して、そして相手にも自分を知ってもらう事。
そういう環境を、周囲の協力を得ながら、自分で作っていかなければいけないと思います。
6年間働いて感じたこと
信頼できる仲間をたくさん作ってください。
自分一人で出来る仕事量とスピードは、たかだか知れてます。
同じ部署だけでなく、他の部署の先輩社員ともたくさん話をして下さい。
確かに、時代遅れで、思考が堅いかも知れませんし、世間話の内容は古くて、正直ツマらないかも知ません。
スマフォも指一本で操作してたり、老眼鏡を外してたり。解らない操作を若手社員に聞いてみたり。
その癖、昭和の威厳?があって、強面で話し辛い雰囲気があるかもしれません。
それでも、流れが早すぎる時代に乗り遅れまいと必死なはずです。
だから今流行のモノを教えてあげてください。笑
逆に先輩社員は私たちが知らない事を、たくさん知っています。(今も使えるかどうかは、解らないけど)
その中で自分でいいと思ったことは、どんどん使って、挑戦してみてください。
解らない事は、解るまで何度も聞いて下さい。
そして解ったら、その方向に全力で走ってください。
突っ走ったら不安になる前に、どこまで進んだか周囲(上司)へ話してみてください。
仕事は海を走る船の様で、真っ直ぐ走っているつもりでも、波に揺られて簡単にズレることがあります。
それを知っている上司は、どこまであなたが進んだかを伝えないと、あなた以上にきっともっと不安なはずですから。
それが出来れば、後はチビらずに、どんどん挑戦して、どんどん失敗して下さい。
失敗したらなぜ失敗したか、考えてみてください。それを周囲へ伝え、周囲の意見も聞いてみてください。
同じ失敗を仲間がしないように。
『聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥』