3Hって何?

ヨウ素とは

ヨウ素とは
小学校の頃、保健室には必ず茶色い消毒液がおいてあり、怪我をすると塗られていた覚えがあります。

なぜ透明の消毒液ではないのか?と思った覚えがありますが、あまり気にしていませんでした。

さて、私が大人になるにつれて、透明消毒液しか見なくなりました。

というか、怪我をすることもなかなかないですし、消毒液自体見なくなりました笑

そんな茶色い消毒液(ヨードチンキ)との再会は、会社に入ってから。

めっき工程につき、めっき治具についてしまったAuを剥がそうとした時です。

金属(Au)を溶かすんだから、きっと相当危険な感じの液体を使用するんではないか…?!!と

考えていた私にとっては衝撃的でした。

エタノールと純水を混ぜ、そこにヨウ化カリウムを先入れ、その後ヨウ素混ぜて作製したAuエッチング液。

あれ?これ小さいころに見たことがある、茶色い消毒液ではないか!!

…恐ろしい、私はAuを溶かすような液体を体にしみこませていたなんて…!!

今日はそんなヨウ素のお話。

ヨウ素とは

 

ヨウ素基本情報

元素記号I

原子番号53

原子量 126.90447

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私はあの茶色い消毒液をヨードチンキだと思っていましたが、

実際の名前は希ヨードチンキ。

ヨードチンキを薄めたものです。

 

この希ヨードチンキの成分を確認すると、

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ヨウ素
添加物:ヨウ化カリウム、エタノール

と書いてあります。

-----------------------------ー

今回の主役、ヨウ素ちゃん!

メーカーによって、配合が少し違がったりするかもしれませんが、

私がAuエッチング液として調合しているているものと成分はほとんど同じようですね。

ちなみに、ヨードチンキは劇薬で消防法上の危険物であり、

希ヨードチンキは劇薬でも消防法上の危険物でもありません。

 

また、ヨウ素は水にはあまり溶けないけれど、ヨウ化カリウム水溶液にはよく溶けるという特徴があります。

これはヨウ化物イオンとの反応が起こることによるものです。

なので、Auエッチング液調合するときは、エタノールとヨウ化カリウムを先に混ぜ、そこに後からヨウ素を調合しています。

ヨウ素は人間に必要?

さて、私は生まれてこの方、ヨウ素を意識したことはありませんでした。

ヨウ素が体に必要不可欠な成分であることも知らなかったし、

ヨウ素を摂取しなきゃ~(ビタミンCのごとく)と思ったこともありません。

ですがヨウ素は甲状腺ホルモンを合成するのに必要なため、

人にとって必須の元素なのだそう。

人体に吸収されたヨウ素は血液中から甲状腺に集まり、蓄積されます。

甲状腺ホルモンには新陳代謝の過程を刺激し促進する作用があり、、

胎児の発育や子どもの成長にも重要な役割を持っているそうです。

すごく大切。
 

ヨウ素はどうやって摂取?

ヨウ素は主に海藻などに含まれているため、人はそこから摂取することが出来ます。

日本人は海藻類(昆布・わかめ)などをふだんから好んで食べる人が多いため、

意識せずに、世界的にみると過剰摂取と言われるほどに摂取しているようです笑

 

ですが、海外ではびっくり。

海藻類などヨウ素が含まれる食べ物を食べる習慣がない人たちは、意図的にヨウ素を摂取しなければいけません。

パンなどの加工食品に混ぜて摂取するといったケースもあるようです。

また、日本人のように普段からヨウ素を大量摂取しているわけではない人たちは、

急にヨウ素の取りすぎると、有害影響が出てしまうこともあるそう。

そのためヨウ素の上限摂取量というものが設定されているというのも驚きです。

ヨウ素世界シェア

また、全く知らなかったのですが、

日本はヨウ素の世界シェア第2位!!(一位はチリ)

そのほとんどが、千葉県産です!

ちなみに私は現在千葉県在住、

千葉県って何があるの(特産物)?

と聞かれると、梨だよとよく答えていましたが、

今後は、ヨウ素だよと答えたいと思います。

参考文献

石丸製薬株式会社

http://www.maruishi-pharm.co.jp/med2/product-answer62_1.html

伊藤病院

http://www.ito-hospital.jp/02_thyroid_disease/02_2function_of_thyroid.html

ヨウ素(ウィキペディア)

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A8%E3%82%A6%E7%B4%A0

 

 

http://www.foocom.net/fs/uneyama/2523/

この記事を書いたのは…

ガイカンミルルン

ガイカンミルルン

技術部所属・試作品製造が主なお仕事

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