無いものは作るしかない!

日々難易度が増していく市場要求に対して、どれだけ対応が出来るか?
そこには独自の工具・道具への認識が重要になる。

私たちの身の回りには生活に欠かせない様々な便利アイテムがあります。

近年で言えば、スマホなんて便利すぎて手放すことが出来ません。

その他、普段身の回りにあるアイテムも、自分で使ってみて便利だから好んで使っている

アイテムも多いのではないでしょうか。

 

しかし万人が満足出来るアイテムというのは中々ないものです。

人それぞれ使い方や用途が違う為、お気に入りのアイテムでも

「ここがこうなって、これが出来れば完璧なのに…」

など多少の不満な点は必ずあると思います。

それは日常品だけに限った事ではなく、ものづくりの仕事で使用する工具・道具などにも

当てはまります。例えば精密加工品に使用する切削工具もそのひとつ。

 

最近の切削工具は非常に高性能な物ばかりです。しかも昔に比べたら安い!

これは工具メーカー様や素材メーカー様の努力の賜物です。

テクダイヤの主力製品の一つ、精密ディスペンスノズル。

様々な分野にご利用いただく為、そのデザインやサイズも実に多種多様です。

我々は主にその市販された切削工具を利用して製品を加工する訳ですが、近年、市販工具

だけでは対応が出来ない加工のご依頼が多くなっております。

その場合はどうするか?

自分たちで満足できる便利な工具を作るしかありません。

 

市販されている切削工具では加工出来ない形状や、満足出来ない工具寿命など、

いくら優れた市販工具でも、自分たちの用途に100%満足出来る工具はありません。

逆に言えば、もしそこで満足してしまったら、技術が停滞している証拠かもしれません。

すなわち、市場の技術レベル以上の仕事に対応出来ない事を意味します。

 

実際に我々が製作している製品は、使用する工具の半分近くが何らかの工夫を加えて

使用しています。もちろん完全な自社オリジナル工具も多数ありますし、治工具は全て、

工程によっては設備自体も自社オリジナルです。

とは言っても、実際に使用出来る状態にするまでにはたくさんの失敗がありますが、

それも技術経験値として無駄になることはありません。

 

私が師匠に旋盤を教わっていた当時、中々製品製作に進ませてくれませんでした。

それは「工具を上手く作れるまで良い製品は生まれない」との教えからでした。

旋盤の切削工具=バイトと呼ばれますが、まぁ何種類のバイトを作ったことか…。

バイトを作っては試し加工して、またバイトを作る。の繰り返し。

同様に穴あけ加工に使用するドリルも、両頭グラインダーを駆使してフリーハンドで

ドリルを砥ぐ練習も散々行っていました。

ある意味ではそれらの経験から得た技術が、自分の一番の便利アイテムかもしれません。

 

切削工具に限らず、工具・道具というものは毎日使うものから、いつ出番があるの?

というほど特殊なものまで色々ありますが、いざという時に無いと困ってしまう

非常に重要なアイテムです。

私が駐在しているフィリピン・セブでも便利なものは増えていますが、まだまだ日本には

敵わない印象です。しかし、便利なものが無いからこそ自分たちで作るという行動は、

逆に日本より多い気がします。

 

「あるものに満足せず、満足できるものを自分たちで作る。」

 

皆さんもお気に入りのアイテムにひと工夫加えて、自分オリジナルの自慢アイテムを

作ってみてはいかがでしょうか。

 

 

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