マニラはフィリピンの首都です。
ですが、ほとんどの方がフィリピンと聞いてセブ島が一番に思い浮かぶと思います。
綺麗なビーチや英語留学で有名ですね。
また、テクダイヤの量産工場がセブ島にあるので出張経験者や赴任者は馴染みがあると思います。
今回はセブ島から北へ1時間15分飛行機で移動したところにある、フィリピンの首都マニラについて
私が一年前に訪れた時のことをお話ししたいと思います。
フィリピンの首都「マニラ」~スモーキー・マウンテン~
●フィリピンの首都「マニラ」
日本における東京以上にマニラはフィリピンにおいて人口や経済活動が際立っています。
人口は国内全体の4分の1に相当する約2800万人以上とされており、
これは世界第4位の都市圏です。
馴染みのセブ都市圏でさえ300万人にも満たないことを考えると、その巨大さがわかるかと思います。
そして、経済・政治の中心地であり、建設中の建物が数多く存在し、ショッピングモールや高層ビルが立ち並んでいます。
一方で、経済格差、貧国格差の大きさは社会問題になっています。
フィリピンには中間層と呼ばれる人は少なく、
一握りの裕福層と多数の貧困層に分けられ経済状況や生活水準に大きな開きがあります。
それは、仕事がないことや地域格差、教育の格差等の様々な要因があります。
私はそんな貧困の現状をこの目で見たいと思い、マニラに訪れました。
●「スモーキー・マウンテン」~東南アジア最大のスラム街~
マニラの北西部に、東南アジア最大のスラム街「トンド地区」があります。
トンド地区に「スモーキー・マウンテン」というゴミの投棄場があるのはご存じでしょうか。
[caption id="attachment_9855" align="alignnone" width="479"] スモーキーマウンテンからの眺め[/caption]
かつて漁村だった村が、1954年に焼却されないゴミの投棄場になり、
マニラ市内で出たゴミが大量に持ち運ばれ、高さ30メートルもの山になったと言われています。
それらの大量のゴミの中から廃品回収を行うスカベンジャーが住み着き、急速にスラム化した場所です。
ゴミと日光が化学反応を起こし、常に煙が上がっている現象が起こっていることから、
「スモーキー・マウンテン」と呼ばれるようになりました。
スカベンジャーは1日100~800ペソ(200~1600円)ほどの僅かな日銭で生計を立てています。
ペットボトル 1kg=15ペソ
紙 1kg=8ペソ
缶 1kg=30ペソ
私は、スカベンジャーと一緒にゴミの収集、分別の体験をさせてもらいましたが
フィリピンはあまり分別の習慣がないことから想像以上に手間のかかるものでした。
[caption id="attachment_9838" align="alignnone" width="716"] 左:ジャンクショップ(分別したゴミとお金を引き換える場所) 右:現在24歳のモーブィーさん。5歳の頃からスカベンジャーとして働いている。[/caption]
トンド地区に「スモーキー・マウンテン」というゴミの投棄場があるのはご存じでしょうか。
[caption id="attachment_9855" align="alignnone" width="479"] スモーキーマウンテンからの眺め[/caption]
かつて漁村だった村が、1954年に焼却されないゴミの投棄場になり、
マニラ市内で出たゴミが大量に持ち運ばれ、高さ30メートルもの山になったと言われています。
それらの大量のゴミの中から廃品回収を行うスカベンジャーが住み着き、急速にスラム化した場所です。
ゴミと日光が化学反応を起こし、常に煙が上がっている現象が起こっていることから、
「スモーキー・マウンテン」と呼ばれるようになりました。
スカベンジャーは1日100~800ペソ(200~1600円)ほどの僅かな日銭で生計を立てています。
ペットボトル 1kg=15ペソ
紙 1kg=8ペソ
缶 1kg=30ペソ
私は、スカベンジャーと一緒にゴミの収集、分別の体験をさせてもらいましたが
フィリピンはあまり分別の習慣がないことから想像以上に手間のかかるものでした。
[caption id="attachment_9838" align="alignnone" width="716"] 左:ジャンクショップ(分別したゴミとお金を引き換える場所) 右:現在24歳のモーブィーさん。5歳の頃からスカベンジャーとして働いている。[/caption]
●盗電問題
フィリピンは物価が安く、日本の移住先としても人気ですが、
唯一どう頑張ってもなかなか安く済まないものがあります。
それは電気代です。
日本は1kwhあたり、約21~22円ですが
フィリピンは1kwhあたり、約24~25円となっています。
高い最大の理由は、民間の財閥企業がほぼ独占しているためです。
価格競争が起きないため、電気代が下がることがありません。
そして、2つ目の理由は、盗電です。
スラムなど貧困なエリアは住宅が密集していて
誰がどの電線を使用しているかわかりにくいため、よくあることだそうです。
唯一どう頑張ってもなかなか安く済まないものがあります。
それは電気代です。
日本は1kwhあたり、約21~22円ですが
フィリピンは1kwhあたり、約24~25円となっています。
高い最大の理由は、民間の財閥企業がほぼ独占しているためです。
価格競争が起きないため、電気代が下がることがありません。
そして、2つ目の理由は、盗電です。
スラムなど貧困なエリアは住宅が密集していて
誰がどの電線を使用しているかわかりにくいため、よくあることだそうです。
スクウォッターと呼ばれる、私的所有地を持たない土地に定住するご家庭に
何軒か訪問させて頂きインタビューしたところどの家庭も電気代に
毎月1500~2500ペソ(3000~5000円)払っていました。
ある家庭は隣の家とシェアして半分で収めているそうです。
次いつ仕事が入るかわからない状況での日雇いの仕事。
1日当たり500ペソの収入での電気代の高さには驚きました。
●おわりに
同じフィリピンでも一部ではこういう現状があるということを知ってもらえたら嬉しいです。
私はこの旅で、学資支援を行っているNGO訪問や国鉄(PNR)線路沿いに住むご家庭と
一緒に夕食を食べたりなど普通の旅行では味わえないような経験をさせてもらいました。
いわゆるスラムと呼ばれる場所を訪れましたが、暗いイメージとは程遠く根本にある明るさ、
助け合いの精神を糧に家族のために頑張っている人たちばかりでパワーを貰うきっかけになりました。
是非、興味がある方はマニラに足を運んで自分の目で確かめてみてください。
p.s. これまで様々な国に行ったことありますが、
フィリピン料理は日本人好みの味付けでとても美味しかったです!!
私はこの旅で、学資支援を行っているNGO訪問や国鉄(PNR)線路沿いに住むご家庭と
一緒に夕食を食べたりなど普通の旅行では味わえないような経験をさせてもらいました。
いわゆるスラムと呼ばれる場所を訪れましたが、暗いイメージとは程遠く根本にある明るさ、
助け合いの精神を糧に家族のために頑張っている人たちばかりでパワーを貰うきっかけになりました。
是非、興味がある方はマニラに足を運んで自分の目で確かめてみてください。
p.s. これまで様々な国に行ったことありますが、
フィリピン料理は日本人好みの味付けでとても美味しかったです!!