【就活生必見】こんな履歴書・ESはNG!人事部長からのアドバイス
さて、わかりにくい文章を例に挙げましょう。お題は、学生時代に一番頑張ったこと、です。
「学生時代に頑張ったのはカフェのアルバイトです。最初はそれほど乗り気でなかったのですが仲の良い友人に誘われて仕方なく始めました。受験勉強に集中するため高校では部活に所属しておらず人と話すことが苦手でしたがバイト仲間の支えもあって仕事に慣れてきて、今ではシフトリーダーを任されるほどになりました。バイト仲間とは今では一緒に海外旅行に行くほどで、かけがいのない友人たちです。」
学生時代に一番頑張ったことというお題に対しての答えは、何を頑張ったかではなく、何を身に着けたのか、が重要です。それがこの例では「苦手克服」なのか「対人能力獲得」なのか、「統率力」なのか「親友獲得」なのか、どれが大切なのかよく伝わってきません。
書いている本人もおそらく核心が浮かび上がってこないことに薄々気づいているのでしょう。だから無理やり自分で重要だと思っていることにアンダーラインをつけてしまう。こんな感じです。
「学生時代に頑張ったのはカフェのアルバイトです。最初はそれほど乗り気でなかったのですが仲の良い友人に誘われて仕方なく始めました。受験勉強に集中するため高校では部活に所属していなかったため人と話すことが苦手でしたがバイト仲間の支えもあって仕事に慣れてきて、今ではシフトリーダーを任されるほどになりました。バイト仲間とは今では一緒に海外旅行に行くほどの、かけがいのない友人たちです。」
もともとわかりにくい文章にアンダーラインを引いても内容が変わるわけではないので、この場合のアンダーラインは、ただ文章が下手ですっていうサインにしかなっていません。入社してから役に立つことをどう習得したのか。そのための論点を絞り、結論を導かないエピソードを省いて書くことが重要です。こんな感じでしょうか。
「カフェのアルバイトに力を入れました。もともと人と話すことが苦手でしたが積極的に笑顔でお声掛けをすることを心がけ、月平均1,000人以上にもなる接客を3年間継続したことにより接客が得意となりました。自分の接客のコツは、素早いアクションと顧客要望の先読み、バイト仲間への展開です」
文章は読んで書いて他人に読んでもらって、の繰り返しでうまくなります。とりあえず、自分で書いて、音読してください。自分で読んでひっかかるような文章だと、わかりにくい文章になっているはずです。そのあと、誰かチェックしてくれる人を見つけフィードバックをもらうのが良いでしょう。ぜひ参考にしてみてください。