機械加工でものづくりを始めて数十年

私のもの造りは少年時代から始まっていました。
木材をノミで削って小さな丸木舟を作り、帆を張って水に浮かべて遊びました。
また竹を細く裂き、専用の道具で竹籤にして鳥籠を作るなど、飽きずに木工細工を楽しんでいました。

就職時はもの造り以外、選択肢はありませんでした。
弱電関連の会社に就職後は、プレス加工に始まり、プレス金型の製作を先輩方に一から教わり、
汎用の工作機械を使って金型製作をしておりました。
そんな折、時々工場に訪れていた協力会社の方と知り合い、その方の機構に対する豊富な知識に魅了されました。
これをきっかけに組み立て治具類の製作を学び、また関連書籍を多く購入して、楽しみながら読み、勉強しました。
それ以来私はその方を師匠と(勝手に)思っています。

テクダイヤに入社後は、半導体関連部品の製作、ダイヤモンドスクライバーの製作などを手掛け、現在に至っています。

治具類等設計・製作等において心がけていること

現在自身の主な仕事である治具類等設計・製作等において、心がけていることを紹介します。 

 

1. 誰にでも扱えること。 

(誰が扱っても同じ品質・同じ作業時間でできること)。 

2. 安全に使えること。 

(作業中怪我など起きないこと) 

3. シンプルな構造であること。  

(故障が少なく、メンテナンスが容易なこと)。 

4. ユニット毎に製作 

(組み立て・分解が容易)。 

5. 機構部品(ベアリング等)はいつでも簡単に調達できるものを使用。 

(故障時に即座に対応可能)。 

6. 製作コストをできる限り抑える。 

工夫した機械加工方法

機械加工において、自身が行っている工夫した加工方法の一部を紹介します。 

 

1. 薄い金属板(厚さ0,1~0,2mm)、あるいは樹脂シート(厚さ0,21,5mm)で、直径2~10mm位の円形状又はドーナツ状(ワッシャー状)のものが 少数個ほしい場合。 

フライス盤に適当な厚みの鋼材をセットし、必要な直径のドリルをチャックに 取り付けて穴をあけます。

次にドリルを外して刃先と反対のシャンク部分の 先端をグラインダー研削し、その部分を下にしてチャックに取り付け、 加工する材料を載せて打ち抜きます。 

この方法はあまり推奨できませんが、段取時間が10分程度と短い時間ででき、いざという時役に立ちます。 

 

2. エンドミルの刃先研磨で、専用の工具研磨機を使わず、成形研磨機で行う方法 

金属の立方体の中心に、研磨したいエンドミルのシャンク径の穴をあけ、エンドミルが固定できるようタップ加工します。

次に穴と直角の面に逃げ角研磨のための角度を加工した治具を作ります。

エンドミルを治具にセットしたら、逃げ角の付いた方を下にして成形研磨機の電磁チャックに固定し、チャックを約1°傾けて刃先を研磨します。

反対側も同様に研磨します。なおこの治具は、円柱の先端部分を四角や四角錐に加工することもできます。 

最後に

長年機械加工に携わり、色々なものを造ってきた私にとってのもの造りとは、 

仕事においても、趣味においてもなくてはならないものです。 

これからも楽しくもの造りをしていきたいと思います。 

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