TPUを0.2mmノズルで印刷してみた
いきなり0.1㎜で挑戦
これまでの奮闘記はこちらから
3Dプリンティング初心者社長がTPUの印刷にトライ!(vol.1)
3Dプリンティング初心者社長がTPUの印刷にトライ!(vol.2)
0.4㎜ノズルでTPU印刷、高温過ぎた通称「芋羊羹ケース」もクリアし、
初心者のオレもだんだんわかってきた。
そう、次はkaikaの神髄を証明する時。
kaika生みの親であり広報マンとしては、0.1㎜ノズルでのTPU印刷に挑戦!
「0.1㎜ノズルでTPUスマホケースつくってみた!」をドヤでアップする自分しか想像できない。
kaikaの造形精度を証明し、人を驚かすあの快感だけで、
アドレナリン、テストステロン、ドーパミンダダ漏れw
さっそく0.1㎜を装填して印刷を開始してみる。
ところがファーストレイヤー(初期層)から1時間もしないうちに詰まりが発生。
TPUフィラメントをアンロード(抜いて)すると、TPUフィラメントは捻じれ、そしてくねってる。
そのくねったTPU部分だけを切除して、もう一度ローディング(挿し込み)すれば、
ノズルから溶けたTPUはちゃんと吐出する。
てことは!ノズルは生きている!
kaikaは生きてる!
https://twitter.com/KoyamaSkoyama/status/1430814905448296450?s=20
0.1㎜ノズルという小径穴にノズル内の圧力が高まり、弾性樹脂のTPUが押し戻される。
しかしエクストルーダーはTPUを押し込もうとする。
その力の衝突場所がエクストルーダーのギヤあたりで起こる→TPUが捻じれくねる。
そして溜まったTPUがスロートパイプで滞留→詰まる。
これが詰まった原因。
そう、TPU印刷とは、
TPUがエクストルーダー内で捻じれない設定を探すことが印刷の肝なのです!
それからもう一言、太字にさせてください。
kaika0.1㎜は簡単には詰まりません! ( kaikaの親として嬉しい😊)
まずは0.2㎜!
ちょっと待て、とまずは、0.2㎜で完走する作戦に変更。
でもやっぱり初期層で吐出不能。
お決まりの「お願いカイカーズ!」
https://twitter.com/KoyamaSkoyama/status/1431034978469511169?s=20
今回もたくさんアドバイスいただきました。
そして必殺の設定
ノズル kaika602 (0.2㎜径)
レイヤー高さ 0.12㎜
ライン幅 0.3㎜
温度 215℃ (推奨温度℃)
インフィル 10%
インフィルパターン 同心円
インフィル接合 ✓
リトラクション ✓外す
印刷速度 15㎜/s
結果→ 成功!!!
https://twitter.com/KoyamaSkoyama/status/1432120226837975044?s=20
0.4mmの芋羊羹と比べると、その差は一目瞭然!
ポリゴン感が出てきて、肌のハリが違う。若返ったw
0.4㎜の70歳が、0.2㎜で50歳!wwwww
とここで、完成!と言いたいが
ちょ待てよ!
設定を見返してて気づきました。
0.2㎜のノズルを使っても、ライン幅0.3㎜じゃん!
つまり
0.2㎜で印刷してないじゃん(泣
痛恨の設定ミス!
という0.2㎜でスマホケース作ってみたのオチは実は0.3㎜でした。ごめんなさい。
今度は正真正銘の0.1㎜ラインで成功させます。
今回の学び
→ 0.2mmでは内圧が高まるため、フィラメントが「生煮え」状態だと吐出が困難。
ノズル内でしっかり溶かしてから吐出という、原則に忠実に。
2.ライン幅要注意!
→ 0.2㎜ノズル内径に対して、0.3㎜まで広げましたが、それは0.3㎜スマホケースです…
3.TPU印刷のコツは弾性樹脂を上手にノズルまで到着させること
→ 詰まり知らずのkaikaなら、ノズルまで送り届ければちゃんと印刷してくれます。(オレ調べ)
今回の教訓を生かして、0.1㎜への挑戦は続きます!
社長の奮闘はまだまだ続く…
3DプリンティングでTPUを12日間、0.1㎜ノズルで吐出し続けてみた
前回の奮闘記はこちらから
0.1㎜ノズルで3Dプリンティングしてみた
3Dプリンティング初心者社長がTPUの印刷にトライ!(vol.1)
3Dプリンティング初心者社長がTPUの印刷にトライ!(vol.2)
関連オススメ記事
関連SNS
kaika Twitter: https://twitter.com/kaika_tecdia
kaika shop: https://shop.kaika-tecdia.com/