子分による3Dプリンター失敗談 ~ホットエンド ドロドロ地獄編~

今年4月に入社し、親分(社長)から「3Dプリンターで遊びまくれ!」との指示を受けてから約半年、
膨大な数の失敗や苦難を乗り越えながら、「3Dプリンター」というものの楽しさ、奥深さ、未来への可能性を肌で感じる毎日です。

しかーし!入社前はキカイというものに触ったこともなかったような人間、
まだまだド素人、まさしく「子分」。

これから3Dプリンターに手を出そうとしている方も、私のように日々3Dプリンターに振り回されている方も、
私がこの半年でぶち当たった失敗日記を覗いて、問題解決の糸口に、笑いのタネに、反面教師にして頂けたら嬉しい限りです。

ドロドロ地獄の入り口

3Dプリンターの一番好きなところは、「あれが欲しいな~」となったら大体全部作れるところ。

「こういう入れ物欲しいな」や「これ壊れちゃったから直す部品欲しいな」など、

3DCADで図面化したらすぐに具現化できるところに、ドラえもんの4次元ポケットのようなロマンを感じます。

もちろん、あらゆるもののSTLファイルも無料公開されているので、そこからポチッと探してくるだけでいいのです。

 

「せっかく自分のデスクも貰ったことだし、かっこいいペン立て欲しいな~」と思い立ち、

無料公開されているかっこいいペン立てのSTLファイルを発見。

ルンルン気分で退社前にプリンターをセットし、帰宅。

 

次の日、、、

「なんか造形物スカスカなんだけど!?え!?」

 

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一層一層の間に大きな隙間が空いてしまっていました。

フィラメントがどこかに引っかかっていた訳でもなし。

エクストルーダーが詰まった様子もなし。

ノズル詰まりもなし。

 

「なんだなんだ?」と恐る恐るファンを外してみるとそこには、

焦げのような茶色いドロドロに包まれたホットエンドが…!

 

ドロドロの正体はフィラメントなのですが、これを除去するのがもう本っ当に大変です。

温めながら拭いたり剝がしたり削ったり、、、

最終的には執念で再度プリントできるぐらいには復活させました。

 

 

「これがかの噂のフィラメント漏れか、、、」

フィラメント漏れは、アルミボックス内でノズルとスロートパイプが密着していないことが原因で起こります。

熱され、溶けたフィラメントがその間から漏れ出し、

ネジ部分を伝ってアルミボックスの外まで出てきてしまっていたのです。

プリントの最中フィラメントは送り込まれ続けますから、ホットエンドの至る所にフィラメントが付き、

付いたフィラメントは同じ場所で熱され続け、焦げとなる、、、

このようにしてドロドロ地獄は出来上がりです。

 

「きっとネジの締めが甘かったんだろうな~昨日急いでたし」

と早々に結論付けた私は復活させたホットエンドを組み立て、

今度はノズルを傷めないギリギリの強さでネジを締め、再度プリントを始めました。

 

 

繰り返されるドロドロ地獄

ここからが本物の「地獄」です。

 

締めたにも関わらず次の日もドロドロ。

「ノズルのネジが馬鹿になっちゃったのかな?」

新品に変えるも次の日もドロドロ。

「スロートパイプが偏芯してるのかも?」

社内の機械である程度戻すもドロドロ。

 

ここまで来てやっっっっっと、

「じっと座って観察をし、考えうる原因をあぶり出す」という

何か問題が起こった時には必ず最初にすべきことを私はやり始めます。

(ドラえもんのタイムマシンで最初の私に叫んであげたいですね)

 

 

グッドバイ ドロドロ地獄

プリンターとホットエンドを前にして唸ること小1時間、

差し込んだスロートパイプを触っているとあることに気が付きます。

「めちゃめちゃガタガタする!!!!」

 

原因はアルミボックスの方だったのです。

アルミはとても柔らかい金属なため、繰り返されるノズル交換により、

アルミボックスのネジ部分が削れてしまっていました。

 

幸いにも、テクダイヤは精密機械加工屋さんでもあります。

アルミボックスを採寸、図面化し、新しく製作するだけでなく、

ヘリサートを入れることでアルミボックスのネジ部分を強くするというアドバイスも頂き、

晴れてドロドロ地獄にサヨナラすることができました。

(ご家庭でお悩みの場合は、アルミボックスを購入し交換することをお勧めします)

 

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今回の反省点

「あらゆる可能性をじっくり考えよう!」

 

3Dプリンターは使い方さえ覚えれば誰にでも使える機械だと言えます。

しかし、それと同時にとても繊細な機械でもあると思います。

何か問題が起きたとき、原因はシンプルで単一的なものではなく、

様々な要因(温度、機械、フィラメントなど)が複雑に絡み合っている場合もあります。

 

そんな時は、私のようにすぐに結論に急ぐのではなく、

「これがこうかもしれない?」「あれも原因かも?」と

3Dプリンターを取り巻く様々な要因に目を向けることが大事だと痛感しました。

 

みなさんももし上手くいかないな~と感じていたら
普段ならチェックしなかったようなところを見てみてはいかがでしょうか?

 

 

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