入社後配属で任された「製造現場のIT化」。
IT化と聞けばロボットやAIなどハイテクな手法をイメージしてしまいますが、実際はもっと広く、様々なノウハウやメソッドが存在します。
訳も分からないままがむしゃらに働き、入社2年目となった今では少しずつこの仕事の楽しさや魅力を感じています。
今回はその「製造現場のIT化」において一体何をしているのか、働く中で若手ながらに感じていることや思考法を紹介していきます。
新人社員が突然任された「製造現場のIT化」とは
IT化の目的は何か
私は最初、IT化と聞くと目的は「作業を効率的にすること」と認識していました。
しかし私は働く中で、目的を考えれば考えるほど、目的は違うのではと感じ始めました。
IT化で行うプロジェクトは様々あります。
・情報の集約化
・作業の省人化
・現場の見える化
などなど。
それぞれが「作業を効率にして人を減らし、コストを削減すること」に目的があると思っていました。
しかし今私が思う目的はこうです。
・情報の集約化→コミュニケーションフローの改善と意思決定スピードの向上
・作業の省人化→コスト削減と属人化防止
・現場の見える化→問題の即時対応とボトルネックの改善
目的は様々で、これだとは一概に言えないかもしれません。
省人化などはまさに人がマルチタスク出来るようにITを使い、プロセスをシンプルに分かりやすくすることで成り立ちます。
目的は一見効率化に見えますが、本質はコスト削減なので、本当の目的ではないですね。
ですので私にとって効率化とは、「結果的に」されているもので、それを目指すものではないと思っています。
当然会社の目的は利益向上で、これらはプロジェクト単位の目標の話になります。
それぞれの目的を誤解しないように、働くことが重要なのではないでしょうか。
「今何が起きているのか」を知る
私の仕事でおそらく最も重要なのは、「今何が起きているのか」を知ることだと思っています。
現状を知り、それをどうしていきたいか、理想と現実のギャップを知るために最も必要な作業です。
入社後最初の私の仕事も、全プロセスを知ることから始まりました。受注→生産計画→製造→検査→出荷と、すべてに通ずるのがこの仕事です。
まずはどんな作業が存在するのか。誰が何を使って作業しているのか。どんな情報がどこから引っ張られてどこへ行くのか。
これらの現状を知ることで情報の”つながり”を知り、それをどうしていきたいのかイメージすることができます。
一つのツールとして使われるのが、VSM(Value Stream Map)というものです。受注から出荷まで、モノと情報の動きを一つの図にして表すことができます。
また、重要なのは実際の作業を目で見ることです。図には表せない「見えない作業」が存在することが多々あります。(まさに事件は現場で起こっている状態です・・)
これらを理解し新しいフローを作っていくことが必要ですが、非常に体力がいる仕事だと常々感じます。。
現状を知り、それをどうしていきたいか、理想と現実のギャップを知るために最も必要な作業です。
入社後最初の私の仕事も、全プロセスを知ることから始まりました。受注→生産計画→製造→検査→出荷と、すべてに通ずるのがこの仕事です。
まずはどんな作業が存在するのか。誰が何を使って作業しているのか。どんな情報がどこから引っ張られてどこへ行くのか。
これらの現状を知ることで情報の”つながり”を知り、それをどうしていきたいのかイメージすることができます。
一つのツールとして使われるのが、VSM(Value Stream Map)というものです。受注から出荷まで、モノと情報の動きを一つの図にして表すことができます。
また、重要なのは実際の作業を目で見ることです。図には表せない「見えない作業」が存在することが多々あります。(まさに事件は現場で起こっている状態です・・)
これらを理解し新しいフローを作っていくことが必要ですが、非常に体力がいる仕事だと常々感じます。。
統合・統一・標準化
IT化において必要になってくるのは、情報を1つの場所に保管することです。
前述の目的の話にあったように、情報の集約化はIT化の重要なプロジェクトの一つです。
多くの大企業や製造業で活用されているのが、ご存知ERP(Enterprise Resources Planning 企業資源計画)というツールです。
会社の資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を一括に管理し有効的に活用するためのシステムで、データの引用や情報の共有、更新が常に1つの場所で管理されます。
外部変換やメールなどの伝言ゲームが不要になり、人のミスや属人化も防止できる優れたソフトです。
前述した現状調査やVSMについても、このERPの導入につながるツールとして活用できます。
そしてさらに大切なのが、標準化です。
この人はこういう作業をするけど、この人は違う方法で作業する。などの目的は同じなのにメソッドが違うと、情報にばらつきが生まれたり、ミスが起きたときに周りは対応できなくなってしまいます。作業者が退職してしまった場合も同様です。
周囲の作業者がカバーできるように、なるべく作業は標準化することが重要だと思います。
前述の目的の話にあったように、情報の集約化はIT化の重要なプロジェクトの一つです。
多くの大企業や製造業で活用されているのが、ご存知ERP(Enterprise Resources Planning 企業資源計画)というツールです。
会社の資源(ヒト、モノ、カネ、情報)を一括に管理し有効的に活用するためのシステムで、データの引用や情報の共有、更新が常に1つの場所で管理されます。
外部変換やメールなどの伝言ゲームが不要になり、人のミスや属人化も防止できる優れたソフトです。
前述した現状調査やVSMについても、このERPの導入につながるツールとして活用できます。
そしてさらに大切なのが、標準化です。
この人はこういう作業をするけど、この人は違う方法で作業する。などの目的は同じなのにメソッドが違うと、情報にばらつきが生まれたり、ミスが起きたときに周りは対応できなくなってしまいます。作業者が退職してしまった場合も同様です。
周囲の作業者がカバーできるように、なるべく作業は標準化することが重要だと思います。
仕事の醍醐味
前述してきたように、現状を知り、統一された場所で情報を管理し、標準化された方法で作業を行うことで、「結果的に」効率化されたプロセスを生みます。
常につながりを把握し、整理する。よりキレイで新しいつながりを作ることがIT化の最も大切な仕事の1つであり、醍醐味だと思っています。
一番気を付けたいのは、部分的な改善でとどめることです。つながりを意識せずに偏ったプロセスに焦点を当てるのは、属人化や作業を逆に遅くしてしまうリスクがあります。
全体を最適化して初めて現場にとって良い改善になるのでないでしょうか。
常につながりを把握し、整理する。よりキレイで新しいつながりを作ることがIT化の最も大切な仕事の1つであり、醍醐味だと思っています。
一番気を付けたいのは、部分的な改善でとどめることです。つながりを意識せずに偏ったプロセスに焦点を当てるのは、属人化や作業を逆に遅くしてしまうリスクがあります。
全体を最適化して初めて現場にとって良い改善になるのでないでしょうか。
最後に
以上が、若手である私が感じるIT化の仕事です。
まだまだ知識不足でたいそうな話はできませんが、あくまで思考法の一つとして説明させていただきました。
大変なエネルギーが必要で一筋縄ではいかない仕事ですが、その分やりがいがある仕事です。(まず若手がやらせてもらえるのもありがたいですね。。)
魅力はまだまだあり、これから私自身も見つけていきたいです。
次回、FA編でお会いしましょう。
まだまだ知識不足でたいそうな話はできませんが、あくまで思考法の一つとして説明させていただきました。
大変なエネルギーが必要で一筋縄ではいかない仕事ですが、その分やりがいがある仕事です。(まず若手がやらせてもらえるのもありがたいですね。。)
魅力はまだまだあり、これから私自身も見つけていきたいです。
次回、FA編でお会いしましょう。