3Hって何?

鉄鋼を焼きましょう

鉄鋼を焼きましょう
普段の生活はよく鉄板でお肉や野菜を焼くと思いますが、
金属を焼くのはあまり聞いたことがないでしょう。
実は鉄鋼材料を焼くことで色々特性を引き出すことができます!

鉄鋼材料の調理方法は基本的に四つがあります:
焼きなまし、焼ならし、焼入れ、焼き戻し

■焼きなまし

鉄鋼材料を一定な温度に加熱し、ゆっくりと冷却し、
鉄鋼材料の内部組織を調整して軟化します。
軟化や焼入れ変形の軽減を目的として行われる処理方法です。

■焼ならし

鉄鋼を適切な温度に加熱してから空気中で冷却することです。
焼ならしの効果は焼きなましの効果と似ていますが、得られる結晶粒は更に微細化な均一組織です。
材料の切削性能を向上させるためによく使用されます

■焼入れ

鉄鋼を加熱して急速に冷却することです。
焼入れ後、鋼は硬くなりますが、脆くもなります。

■焼き戻し

焼入れした鉄鋼は非常に脆いです。
脆性を低減するために650℃より低い適切な温度に長時間保たれ、その後冷却されることで靭性を改善します。
そのため、焼入れと焼戻しはセットで処理する時が多いです。

熱処理は鉄鋼材料の性質が変えられますが、

適切な熱処理を施さなければ折れたり、曲がったりする不具合も生じることがあります。
そのため、調理方法と火の加減はとても大切です。