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フィリピンの選挙

フィリピンの選挙
2022年5月9日にフィリピンで総選挙(大統領と副大統領、その他)があったので、今回はフィリピンの選挙について日本の選挙との違いや様々な規制などをお伝えしたいと思います。

大統領選挙の結果

2022年5月9日にフィリピンの大統領選挙が行われフェルディナンド・マルコスJr(通称:ボンボン・マルコス)が3,105万票を獲得し2位のレニー・ロブレド前副大統領の2倍以上の得票で圧勝して大統領になりました。ボクシングで8階級制覇を達成したフィリピンの英雄マニー・パッキャオも大統領選に立候補しており結果は3位でした。

今回、大統領になったボンボン・マルコスは故フェルディナンド・マルコス元大統領の長男で、副大統領に当選(副大統領も直接選挙で選出)したサラ・ドゥテルテも前大統領ロドリゴ・ドゥテルテの長女です。大統領、副大統領共に父親が大統領というのもとても珍しいですね。

大量のポスター

選挙と言えば候補者のポスターですが、日本なら決められた掲示場や支持者や支援者の自宅などにポスターが貼られているのですが、フィリピンでは貼れる場所なら、何処でも良いと言った感じで外壁や電信柱に同じ候補者のポスターを何十枚も貼ってあるのでかなり目立ちます。中には電線にまで引っ掛けるように貼られていました。笑

選挙が終わるとポスターは全て剥がさないといけないので、貼るのも剥がすのも一苦労です。

GUN/LIQUOR BAN

選挙前から選挙が終わるまではGun Banと言って銃の使用や携帯の禁止、またPNP(フィリピン国家警察)が規制している爆発性/爆発性成分を含む化学物質の輸送が出来なくなります。弊社も規制対象である薬品を使用しているので、事前に十分な在庫を持っておく必要がありました。

投票日前日と当日はアルコール類の販売、提供、飲用が禁止となり、お酒の購入は出来ませんし、レストランでもお酒は飲むことは出来なくなります。これはお酒の場で対立候補者の支持者やサポーター同士の抗争を防ぐためです。ちなみにコロナが蔓延していたときもLIQUR BANになっていました。私は普段週末ぐらいにしかお酒を飲まないのですが、規制されると知るとなぜか無性に飲みたくなってしまいます・・・

選挙はお祭り騒ぎ

フィリピンの選挙戦は本当にお祭り騒ぎで、候補者の集会は野外音楽フェスのような感じで芸能人が司会を行い、支持者と一緒に歌ったり踊ったりして大いに盛り上げた後、候補者が熱弁を繰り広げ有権者に投票をお願いするといった感じです。セブにもラプラプ市長の集会にドゥテルテ前大統領が応援に駆けつけていました。また支持者やサポーターの候補者に対する応援も熱狂的で週末には何十台、何百台のバイクと車で列をなしてクラクションを鳴らしながら、沿道の人々に手を振り街中を走り回る。その集団の後ろについてしまった時にはもう仲間です。笑

さいごに

フィリピンの強みは国民の平均年齢がおよそ25歳と若い人が多く豊富な労働力と世界の共通語である英語でコミュニケーションが取れることだと思います。今回の選挙も若い世代の人達に支持され選ばれた大統領だと思いますので、若い人たちの力でフィリピンがもっと豊かな国になることに期待しています。