3Hって何?

育休取得したら少し世界が広がった話

育休取得したら少し世界が広がった話
私事ながら今年3月に第2子が産まれ、2か月間の育児休暇を取得させていただきました。日本における男性社員の育休取得率はまだまだ低いですが、育児に集中できる権利を活用させていただこうと思い、今回育休取得に至りました。男性社員で、尚且つ入社3年目の若手社員である私が、初めての育休を経て、感じたことや学びをお伝えできればと思います。

育児というプロジェクト

育児と仕事はどうしても相容れず、全く別物と考えられることが多いですが、今回育休を取得して一番感じたことは、育児は仕事に通ずるものがあるということです。

子ども、つまり顧客は放っておいたら死んでしまうような人間です。常に顧客満足度を高められるように、あらゆる手段で楽しませ、機嫌を取ります。なるべく良質なおむつや寝具、玩具にも投資しします。

そして多くの問題に直面し、どうやって解決するか考えます。問題発生時は基本泣き声というアラートが鳴り響き、即時対応します。泣き止まない理由は何か原因を調査し、改善策を考えます。気温や明るさなどの現場の環境の問題か、おむつや衣服の問題か、あるいは体調か(暇なだけで泣く新手なアラートもあり)。考えられるさまざまな要因を挙げ、対処します。

労働形態は超ブラック企業

労働時間に定時はありません。ほとんど24時間勤務みたいなもので、残業手当もありません。そのうえ様々な問題に対処してきたにも関わらず、リターンはありません。(笑)一難去ってまた一難。課題はなくなりませんが、時間と共に変わっていきます。そしてプロジェクトに対する楽しみ方も増えたり(減ったり)、常に変化していきます。超ブラック企業体質なプロジェクトですが、その中で楽しみを見つけやっていかなかければならないのは、仕事もそうではないでしょうか。

最後に

ここまで大げさに言ってしまいましたが、常に考え試行錯誤し行動する点は、仕事と似通った部分があるのではないかと感じています。東京都知事の小池さんが、育児休暇の略称を「育休」ではなく「育業」にすべきだと声を上げたのをみて、とても納得しました。育児は仕事。育休は本当に休みじゃないです。(笑)

やって当たり前と思いがちですが、やれてることがまず一つの成果なのではないかと、ひしひしと感じた育休期間でした。私自身も育児に対して様々な先入観を持っていましたが、やってみないと気づけないし、今感じている考え方にたどり着かなかったと思います。仕事も先入観を持つと思考の障壁になることが多々あります。見えなかったものが見れると、心にゆとりが生まれるし、想像力が広がります。そういった面でこの育休期間を経て、この期間は決してブランクではなく、ある種アップデートだったと信じて今後も仕事・育児それぞれやっていきたいです。