3Hって何?

ビッカース硬さ試験とは

ビッカース硬さ試験とは
工業でよく用いられる硬さ試験で、前回のロックウェル硬さ試験に引き続き硬さ試験方法の一つビッカース硬さについて調べてみました。

ビッカース硬さ試験とは

押し込み硬さの一種で、対面角が136°のダイヤモンド正四角錐圧子を用い、試験面くぼみをつけた時の試験荷重と、くぼみの対角線長さから求めた表面積とから算出した値のことです。
測定装置によって顕微鏡やカメラ画像でくぼみの対角線長さを測定し計算します。

特長
1.圧子がダイヤモンドのため試料の硬さに左右されない。

2.くぼみは相似形で荷重を変えても硬さ値は一定である。

3.非常に薄い金属板、浸炭層、窒化層の肩さ分布の測定ができる。

4.くぼみはとても小さいため、製品の硬さ測定も可能である。

ビッカース圧子について

ダイヤモンド圧子の対面角は136°±0.5°
先端の稜線の許容差は荷重範囲別で、
49.03N以上のとき、2μm、
1.96N以上49.03N未満のとき、1μm
98.07mN以上1.961N未満のとき、0.5μm
となっています。
四角錐の頂点は点であって屋根の稜のような平な部分があってはならないのですが、加工上どうしても稜線ができてしまうので硬さ数値に影響しない程度として設定されています。

ダイヤモンド加工

ホームページに掲載されているとおり、テクダイヤはロックウェルダイヤモンド圧子やナノインデンター、スクライブツールを製造・品質管理を行っています。
最近、インデンターの製品調査を行ったのですが、角度寸法はもちらん、エッジのとがり具合や表面粗さが製品の質に影響していることを知りました。
ダイヤモンド加工は奥が深いとしみじみ感じ、ダイヤモンドを使用したツールについて調べてみようと思いました。

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ロックウェル硬さ試験とは – テクダイヤ技術向上ブログ (tecdlab.com)