3Hって何?

酸化チタン TiO₂

酸化チタン TiO₂
皆さん酸化チタンをご存じでしょうか?
文字通りチタン(Ti)を酸化(O₂)させたものです。チタニアなんて呼ばれ方もしていますね。

Tiを酸化させてみよう!

今回はTi膜をスパッタしたアルミナ基板を炉で700度で熱して、酸化させてみました。

一般的には酸化させるにはもっと高い温度が必要ですが、今回は薄いTi膜なので、700度でも十分です。

その酸化させていないものと、酸化させたものがこちら!

え?チタンどこ行った??!って感じですよね笑

透明になってる!

これは金属の光を反射するという特性が、酸化したことでなくなり、

酸化物になったことで、光を通すようになり透明になるという現象です。

光の吸収が物質によって違う為、透明になったといっても色がついているように見えます。

下の写真だとわかりやすいでしょうか?

左はチタンスパッタしたした基板、真ん中は何もしていないアルミナ基板、右が酸化チタン膜です。

比べてみると、酸化チタンがついた基板は少し黄色っぽく見えてますね。

膜の厚みによって光の吸収量や干渉現象が変わるので、色味も変わってきます。

光の干渉現象によっては、赤や青に見える事も!

どこで使われているの?

酸化チタンはUVを通さず反射させてくれるので、UVクリームや化粧品に使われていたりします。

あとは紙を強くするために、酸化チタンを材料に織り込んだりしても使われています。

あまりなじみがないかもしれませんが、普段の生活の身近なものにも使われているんですね。