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私の考える二日酔い防止に対する最強のソリューション

私の考える二日酔い防止に対する最強のソリューション
年末年始はイベントごとが多いシーズン。お酒を飲む機会が増えるかと思われます。お酒とうまく付き合っていくために必要な二日酔い対策を酔いのメカニズムから実践方法までまとめてご紹介します!!

お酒とうまく付き合って、より楽しい時間を過ごすために…

この記事を書いている今は2022年の年末です。年末年始は楽しいイベントごとが多いシーズンですね。忘年会、クリスマス、親戚一同の集まり、新年会などなど…。様々な関係性の方とお酒を飲む機会も多いのではないでしょうか。実は、テクダイヤでは1年を通してイベントごとが多く、業務後に社内外で楽しく宴会をする機会がたくさんあります!!

私自身はこの記事をみてくださった皆さんがお酒とうまく付き合って、その機会がより楽しい時間となればいいなと思って書いています。以下に述べる酔いの対策法には自分が普段行っていることをメインに書いているため、なるべく科学的根拠に基づいた説明を心がけてはいますが、根拠がないこと、ちょっとおかしいんじゃないということもあるかもしれません、後学のためにもぜひコメントで教えていただけると嬉しいです。また文章途中のカッコ書き内は少し詳しく述べている部分なので読み飛ばしていただいてかまいません。

なぜアルコールで酔うのか?

まずアルコールに酔うとは、アルコールが麻酔と似た作用で脳神経を麻痺させた状態のことを指すらしい。なぜ酔うのかを端的に言えば、アルコールが分解する前に脳に到達し、脳がマヒさせるためのとのこと。

(以下にもう少し詳しく説明します。アルコ―ル(エタノール)を摂取すると、脳内のアルコール濃度(エタノール濃度)が上昇し、脳内に分布する神経細胞に作用することでそのネットワークの一部を遮断する。これによって脳神経の一時的かつ麻痺が起こるようだ。しかしエタノールの作用する対象がシナプスなのか、ニューロンなのか、そして詳しいメカニズムはわかっていないとのこと。現在は主にシナプスにある受容体に作用していての働きを変えることがわかっている。なぜ特定が困難かというと体内でのエタノールの拡散が非常に早く、水と同様に数分内で体全体に行き渡り、体内に存在する多数の受容体タンパク質にエタノールが結合できるため)

アルコールの分解と排出

一般的にアルコールは摂取したアルコールの8割以上は体内で代謝されます(残りは直接体外に排出)。20%が胃と80%が小腸で吸収され、血液として全身に運ばれ、肝臓にてアセトアルデヒドを経て酢酸(食酢の材料のお酢)に分解される。この酢酸は筋肉や脂肪組織で水とCO2になります。そして尿、呼気、汗などで体外に排出されていきます。この一連の機能が妨げられると何か不具合が起きるということです。

なぜ二日酔いになるのか?



皆さん二日酔いはつらいですよね。もう絶対になりたくないと思っても、また繰り返してしまう人も多いのではないでしょうか。そもそもなぜ二日酔いになるのかでしょうか?一説には二日酔いの原因はアルコールの分解途中で肝臓にて発生したアセトアルデヒドにあるとされています。アルコール分解の過程で生じるアセトアルデヒドは毒性が強く、頭痛や、吐き気、胃痛などの二日酔いの諸症状を引き起こすとされています。余談ですが、二日酔いになってしまったことによる自責の念から精神的に憂鬱になり、よりこれらの症状を悪化させてしまうこともあるようです。

私の考える二日酔いに対する最強のソリューション

それはズバリお酒をたくさん飲むときは摂取前後に一緒にアミノ酸を摂るということです!!




アミノ酸はタンパク質の原料です(ちなみに人の体は水6割とタンパク質1-2割と脂質1割、その他微量元素からなる)。私たちの身体を機能させているのはタンパク質で、例えば筋肉、臓器、髪、皮膚、各種酵素(食物等の消化・吸収および代謝には無数の酵素が関わる)など多岐にわたります。体内でつくられた各種タンパク質の機能のために脂質、ビタミンや微量の金属が必要であったりしますが、身体を機能させているのは実はタンパク質なのです。酔いに対する対策でタンパク質やその原料であるアミノ酸を摂りましょうというのはとてもリーズナブルなことだと思いませんか?以下の順で具体的な方法を書いていきます。

 
1.どんなアミノ酸を取ればよいか?

2.何から摂取するのか?

3.どれだけ摂ればいいのか?

4.チェイサーに白湯のすすめ

1.どんなアミノ酸を取ればよいか?


基本的に以下に並べたアミノ酸は酔いや二日酔いに対して効能があるとされています。(またほかにもあるようなので知っている方はぜひコメントで教えてください!!)

L-オルニチンとL-タウリン:肝機能を活発に保ち、肝臓におけるアルコール代謝の補助

L-アルギニン:代謝されてオルニチンの素となる。

L-アラニンとL-グルタミン:間接的にアルコール代謝の促進をおこなう(エネルギー枯渇時に糖新生によって、糖に変わり、アルコール分解時のエネルギー元となる)。

L-システイン :アセトアルデヒドの分解を促進する物質(グルタチオン)の材料となる。

 

2.何から摂取するのか?


摂取する方法の一例を以下に示します。

  1. 肉類、魚介類、大豆、昆虫などのタンパク質が豊富な食品

  2. 上記の特定のアミノ酸が多く含まれる食品

  3. プロテイン(サプリメント)

  4. EAA(必須アミノ酸のサプリメント)

  5. BCAA(分子鎖アミノ酸のサプリメント)

  6. 各種特定のアミノ酸サプリメント(L-オルニチンやL-システインなど)


1~3は体内で分解して目的のアミノ酸を摂る方法。4~6はアミノ酸系のサプリメントを直接摂取して肝臓や筋肉に送り届ける方法です。

 

3.どれだけ摂ればいいのか?


私はこれに対する明確な答えは持ち合わせていません。しかしまずは厚生労働省が出しているタンパク質の食事摂取基準を参考にしていただきたいと思います。例えば、身体活動レベル(レベルⅠ~Ⅲで定義されている)が低い(I)20代男性では最低で75g-115gは20代女性の場合57-88gのタンパク質を摂取してくださいとある。意外と摂取できていない方は多いので、最低限この摂取量は1日で摂りきることから初めていただきたいです。その上でお酒を多く飲む機会に+αで上記の食品を追加で食べたり、アミノ酸系のサプリメントを商品の摂取基準に基づいて摂るというのがおすすめです。ただし、特定の疾患でタンパク質の摂取を制限を医師から指示されている場合これに従いません。

 

4.チェイサーに白湯のすすめ




アルコールには利尿作用があるためアルコールやアセトアルデヒドを体外に放出するためには水分補給も大切なことは皆さんもご存じかと思います。しかし普段酔い対策に飲んでいるのは氷いっぱいのキンキンに冷えたチェイサー、という方は多いのではないでしょか。冷たい水の代わりに温かい白湯を飲んで肝臓や腸の働きをキープしてあげることが大切です。そもそも体内は40℃前後ですから、キンキンに冷えた飲み物を飲むと、体内の温度環境と同じ温度まで温めるのにエネルギーが必要になります。アッチッチな飲み物も同じです。冷ますのにエネルギーを使います。冷たい水ではなく、常温の水、さらには白湯がより良いでしょう。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

お酒をたくさん摂取する機会には、アミノ酸、タンパク質、白湯をたくさん摂って、皆で楽しい時間を過ごせるといいですね!!

私は仕事とプライベートのイベントの両方を楽しんでいきます(^^♪

なるべく科学的根拠に基づいた説明を心がけましたが根拠がないこと、ちょっとおかしいんじゃないということもあるかもしれません、後学のためにもぜひコメントで教えていただけると嬉しいです♪

 

<参考文献>

キリンホールディングス, “酔いのメカニズム”(参照2022/12/20)

アルコール健康医学協会, “飲酒の基礎知識”(参照2022/12/20)

Abrahao KP, Salinas AG, Lovinger DM. 2017. Alcohol and the brain: neuronal molecular targets, synapses, and circuits. Neuron 96:1223–1238.

アルコール健康医学協会, “適正飲酒の10か条 第5条 やめようきりなく長い飲み続け”

https://www.arukenkyo.or.jp/health/proper/pro10/pro05.html (参照2022/12/20)

協和発酵バイオ, “オルニチンのはたらきと効果-05.アルコール性疲労の抑制”

https://www.kyowahakko-bio-healthcare.jp/healthcare/ornithine/effect05.html(2022/12/20参照)

 

・酔いに関するその他参考になるコラム

間藤 卓, “ラムネのお菓子は、飲酒後に最適その1?” , 治医科大学付属病院救命救急センター, https://www.jichi.ac.jp/emer/ramune01.html(参照2022/12/20)

ちなみに4回分あります。