装置が"使える"と"使いこなす"では一体何が違うのか?
ただ単に装置を使えるだけではダメなのか?
加工精度や装置性能を100%発揮する為にも"使いこなす"ことが重要
1. 装置が使える?
装置が”使える”とは、一般家電製品で例えると洗濯機があります。
衣類を洗う電化製品(装置)として大活躍しているとおもいます。
電源ON⇒コース選択⇒自動洗濯開始⇒完了
使い始めの時は取り扱い説明書を確認しないといけませんが、
慣れてきたら誰でも簡単に操作できるようになっています。
これらは、装置を”使う”になります。
生産現場で例えると作業者の方になります。
工程にある装置を”使って”製品を加工する。
2. 装置を使いこなす?
一方で装置を"使いこなす"とは、
熟練の人がやると綺麗に仕上がるが、経験浅い人がやると全然できない・・・
なんてことはないでしょうか。それは装置を”使いこなしてる”かどうかではないでしょうか。
装置構造や原理を理解してメンテナンス作業まで出来る事が"使いこなす"になると考えています。
例えば、精密加工装置のテーブル平坦度、加工切削水の温度と水質、刃物状態と取り付け精度など
加工に影響を及ぼす装置状態を把握管理できる事で加工精度が変わってくる。
また、装置機能や特殊機能を理解して加工点を上げたり下げたり、切断スキップさせたり、
加工状態の把握、加工時の負荷量、欠陥見極め、このような事を装置で調整できるかどうか。
さらに、制御面に関しても人的ミス防止設定や異常感知アラーム設定を行う事により、
事前に事故を防ぐようにすること。不良品を流出しないようにすること。
これらを理解し使いこなしていく事が技術者に求められていると思います。
3. 最後に
装置を”使いこなす”事が重要である。
装置が使いこなせる事で加工の幅が広がる。
その為には装置原理・構造・制御を理解する必要がある。
近年、市場では微細加工などのより微細な回路、極小チップ等が要求されています。
微細な加工に於いては、より高度な技術、高精度が必要となり装置を使いこなせないと対応できない。
テクダイヤではそれら装置を使いこなす社員が多数在籍しております。