セラミックスの特徴としては、耐熱性・耐摩耗性・耐腐食性が優れていますが、一方で『脆い』と言う弱点があります。機械加工においては、加工面に大きなダメージを与えるため、更に『脆い表面状態』となってしまいます。この脆くなった面を改善できなかと試みた実験をご紹介します。
セラミックスへの加工ダメージを修復
加工によるダメージ
セラミックに用いられる加工はいろいろありますが、代表的なところでは、切削、研削、研磨、穴あけ加工などが挙げられます。今回は、研削、研磨での受けるダメージを例にご紹介します。
セラミックは、何故ダメージを受けるのか?
研削や研磨で用いられるものは、ダイヤモンドや研磨砥粒(炭化ケイ素)が一般的で、
砥石や砥粒が回転させることで、連続的にセラミックスにクラックを発生させ、削りが進みます。
※イメージ図
これらは、外から力を与えて加工する方法で、基本的な原理としては、のみで石を叩き砕く石造彫刻と同じといえます。
セラミックは、何故ダメージを受けるのか?
研削や研磨で用いられるものは、ダイヤモンドや研磨砥粒(炭化ケイ素)が一般的で、
砥石や砥粒が回転させることで、連続的にセラミックスにクラックを発生させ、削りが進みます。
※イメージ図
これらは、外から力を与えて加工する方法で、基本的な原理としては、のみで石を叩き砕く石造彫刻と同じといえます。
再焼結によるダメージの修復
上記で述べたクラックダメージは、大きさや均一性を制御することで、高精度な仕上がり面を作り出すことは出来ます。しかしながら、どのような加工でもクラックを発生させ削っている以上、ダメージを”0”にすることは出来ません。そこでセラミックスの焼結原理を利用した修復を試みました。
焼結では、粒子と粒子の間に液相を生成し、この液相が接着剤の役割を果たし粒子を繋ぎとめます。加工後に再焼結させれば、マイクロクラックは修復されるのではと考えた訳です。
※イメージ図
実験ではマイクロクラックを見つけることができず、クラック修復の立証には至っておりませんが、加圧試験においては、材料破壊モードの抑制に繋がるデータも得らております。
焼結では、粒子と粒子の間に液相を生成し、この液相が接着剤の役割を果たし粒子を繋ぎとめます。加工後に再焼結させれば、マイクロクラックは修復されるのではと考えた訳です。
※イメージ図
実験ではマイクロクラックを見つけることができず、クラック修復の立証には至っておりませんが、加圧試験においては、材料破壊モードの抑制に繋がるデータも得らております。