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【社長からのプレゼント?!】小型電子顕微鏡で遊んでみた

【社長からのプレゼント?!】小型電子顕微鏡で遊んでみた
微細な製品を扱う品質保証部の業務には、電子顕微鏡が欠かせません。そんな3年目品証部員に、社長が小型電子顕微鏡をプレゼント!
今後の活用方法を研究するため、顕微鏡の分析をしてみました。

目次

1.今回使用する顕微鏡について
2.ものさしを見てみる
3.安価な顕微鏡との比較
4.さいごに
5.関連記事

1.今回使用する顕微鏡について

社長に小型の電子顕微鏡を買ってもらいました!これでなにかできないかとのことなので、ちょっと遊んでみます。


メーカーはTOMLOV。中華メーカーのようです。アマゾンで約13000円で、一般的な実体顕微鏡に比べるとかなりお手頃です。

今回購入したのは、顕微鏡本体に対眼レンズがなく、代わりにモニタがついているタイプです。
日本語ユーザーマニュアルも付属。日本語はところどころ怪しいものの、十分使えるマニュアルです。翻訳ソフトの進化を感じます。

組み立てるとこんな感じ。本体を昇降させることで倍率と焦点距離をコントロールし、中身のレンズの昇降で細かいピントを合わせていく仕組みのよう。


本体の高さをあげると必然的に倍率は小さくなりますが、そのぶん作業スペースを確保できるのがいいですね。はんだごてやピンセットも使えそうです。

保存はPCに接続してPC上で保存するか、MicroSDに保存するかという形になっています。試しに撮影してみたところ、1枚の画像がだいたい300~600KBくらい。一般的な32GB程度のSDで問題なさそうです。
PCに接続するにはアプリをインストールする必要があるらしいので、私はMicroSDを使いました。

2.ものさしを見てみる

倍率の確認として、試しにものさしを見てみます。ものさしを映したモニタに、別のものさしを合わせて、長さを比較してみます。こういう時にはアナログな方法が強い。

ざっくり計算してみると、倍率最小のとき2倍、倍率最大のとき12倍くらいになっています。Amazonでの表示は10x~1200xになっていたのに…?どうやら、説明文をしっかり読むと、大きい外部モニタに接続し、デジタルズームを行ったときの最大倍率を示しているようです。
 

テクダイヤでよく使っている実体顕微鏡が8倍~4倍で、金属顕微鏡やデジタル顕微鏡だともっと高い倍率のものもあります。低倍率の部分をカバーする顕微鏡は今までなかったので、倍率を勘違いしていたことはショックですが、これはこれで使えるかもしれません。

倍率を下げてモニタ部分を高くすると、モニタが揺れるので操作性が多少落ちます。かといってモニタ部分の高さを低くすると操作スペースが小さくなっていくので、実際に使用する場合、x5~x10くらいが使いやすいかなという印象です。

3.安価な顕微鏡との比較

以前社長が中国深圳で購入した、5000円くらいの顕微鏡A(メーカー不明)と比べてみます。10円玉を並べて、だいたい同じ高さにして、撮影。モニタサイズは同じ7インチ。

モニタ上の倍率は顕微鏡Aのほうが高く見えますね。(モニタと画像の縦横比がずれているので、顕微鏡Aの画像が横に引き延ばされていますが、ご愛敬)

左:顕微鏡A(安価)                            右:TOMLOV(1万3000円)

ただ、同じ10円玉を撮影し、PCに保存してみると、TOMROVの画像のほうがハッキリしているのがわかります。このあたりが価格差でしょうか。(これは同じ10円玉です)

4.さいごに

結構縦の可動域が大きく、視野が広いので、はんだ付けなどの作業や、ある程度大きい製品に向いていそうです。この価格でこれだけ綺麗な画像が取れると楽しいですね。これからこれでどんなことをしようか、楽しみです!

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