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【中小企業の皆さんへ】テクダイヤの経験から紐解く、財務・経理体質改善のススメ

【中小企業の皆さんへ】テクダイヤの経験から紐解く、財務・経理体質改善のススメ
入社8年目、財務部のDelce de Lecheです。現在のテクダイヤは、社員全体がオープンにお金の話をし、財務意識が非常に高い企業ですが、実は昔からそうだったわけではありません。このブログでは、私がチームとともに取り組んだ財務体質改善の歩みを振り返り、現在に至るまでの道のりをご紹介します。「財務状況にもっと目を向けてほしいけれど、お金の話はタブー…」といった課題を抱えている方に、少しでも役立ちますように!

目次

1. 改善に至るまで
2. 私の失敗談 ~孤独との闘いと涙の日々~
3. ぶっちゃけてみた。
4. 関連記事

1. 改善に至るまで

弊社は1967年に創業したメーカーで、現在海外子会社含めグループ合算で年商20億以上ある中小企業ですが、こと経理部門に関してはお恥ずかしながら数年前まで小規模企業のような属人的で閉鎖的なオペレーションが行われておりました。

稟議はすべて社長承認、部門ごとの支出予算もない、経理規程もなく一人の経理担当者しか仕訳方法を知らない、などなど。本来であれば会社の規模が大きくなるにつれて強化されるべきだった経理部門は昔のまま取り残されていた状態でした。

「どげんかせんといかん」(筆者は九州出身です)という社長と一緒に私は財務体質改善チームを組むことになりました。

2. 私の失敗談 ~孤独との闘いと涙の日々~

とはいえ、私は財務の基礎知識さえあれど、それまでに配属された部門は、人事→生産管理→営業で経理財務の実務経験はありませんでした。加えて新卒入社で他社を知らなかったので、社長外部のコンサルタントを付けてくれました。

外部コンサルタントからは指摘事項の連続。。。毎週議事録が真っ赤になるほどでした。毎週大量に出てくる指摘事項を理解する、自社での対応策を考え、実行する。外部コンサルタントは力強い味方でしたが、やっぱり外部の方々なので最終的に決めるのは私達です。リスクと現状、自社の特性を鑑みてベストな選択を模索しなければなりません。

前述のとおり弊社の経理業務は閉鎖的に行われていたため、私自身も、そして周りも「公ではお金の話はタブー」というような認識があり、チーム以外の誰にも相談できない孤独な状況のなか改善が進んでいきました。

そんななか、社長から「思い切って皆に相談してみたら。皆と話せばいいじゃん」とアドバイスをもらいました。それまではお金の話をするときは社長部屋に行き、ドアが閉まった状態なのを確認していたので、「え、大丈夫・・・?」と不安になったのを覚えています。

3. ぶっちゃけてみた。

全くお金に悩んでいない企業なんてないと思いますので、敢えて私が何に悩んでいたかは書きませんが、当時の悩みと「今後はこうしたい」を先輩の皆々様に全部ぶっちゃけてみました。

最初は動揺があったように思います。すぐに意図を理解してくれた方もいましたが、すぐには納得できない様子の方もいました。当時は「なんでわかってくれないの?」と思いましたが、今思い返せば、各々立場が違うのでそれは当然で、傲慢だったと反省しています。

「ぶっちゃけ」を続けた結果、改善のスピードが上がり、社内の理解も深まったように感じます。また、当時の私には信じられないでしょうが、今ではオープンスペースでもお金の話ができています。

でも一番嬉しいのは社員のお金に対する意識が格段にあがったことです。売上だけでなく、利益やキャッシュフローのことまで考えてくれるようになりました。




よく、「経営者は孤独だ」と聞きます。並べるのは失礼かもしれませんが、財務や経理も孤立しやすい職種だと感じることは多いです。あのとき、社長のアドバイスどおり皆様に相談して本当によかったと実感しています。あくまで一個人の経験ですが、この私の経験が、この記事を見つけてくださった皆様への助けに少しでもなれば幸いです。

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