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超小型カメラモジュールとディスペンサーノズルの深い関わり

超小型カメラモジュールとディスペンサーノズルの深い関わり
超小型カメラモジュールの進化とともに、その製造プロセスにもより高度な技術が求められる昨今。テクダイヤの精密ノズルは「接着工程」で接着剤を正確に塗布する重要な役割を果たしています。本ブログでは、接着工程におけるノズルの重要性と、新製品「ピンポイントノズル」について紹介します。

目次

1.カメラモジュールとは
2.超小型カメラモジュールの用途

3.超小型カメラモジュールの接着工程
4.テクダイヤのディスペンサーノズルの特徴
5.新製品「ピンポイントノズル」
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1.カメラモジュールとは

カメラモジュールは、画像や動画を撮影するための小型カメラシステムです。主にレンズ、回路基板、データインターフェース、イメージセンサーなどが組み合わさっています。これらはスマートフォンやタブレット、ドローン、さらにはセキュリティカメラなど、さまざまなデバイスに搭載されています。


イメージセンサーは、光を電気信号に変換してくれる大切な役割を果たし、レンズはその光を集めてきれいな焦点を合わせます。また、データインターフェースを通じて、撮影した画像を他のデバイスに送ることができます。コンパクトで軽量なので、多くの製品に簡単に組み込めるのが魅力的です。私たちが高品質な映像を手軽に楽しむことができているのは、カメラモジュールのおかげなのです!

カメラモジュールについて、もっと詳しく知りたい方はこちらから。

2.超小型カメラモジュールの用途

昨今は、カメラモジュールの小型化が進み、アプリケーションも多様化しています。超小型カメラモジュールは実際どのような製品に使われているのでしょうか。

スマートフォン
スマートフォンのカメラは、ますますコンパクトかつ高性能になっています。現在のスマートフォンには、前面と背面に複数のカメラが搭載されており、多くのレンズやセンサーが組み合わされています。これにより、ユーザーは高解像度の写真や動画を撮影できるだけでなく、顔認証などのセキュリティ機能も利用できます。

ウェアラブルデバイス
スマートウォッチやスマートグラスなどのウェアラブルデバイスにも、超小型カメラモジュールが組み込まれています。これにより、軽量でコンパクトなデザインを維持しながら、写真撮影やビデオ録画が可能となります。

ドローン
ドローンに組み込まれるカメラも、超小型モジュールが採用されています。軽量なカメラはドローンの飛行性能を損なうことなく、高品質な空中撮影を可能にします。農業や建設、救助活動など、さまざまな分野で活用されています。

医療機器
内視鏡やカプセルエンドスコープなど、体内の診断や治療に使用される機器にも、超小型カメラモジュールが重要な役割を果たしています。体内に挿入して詳細な映像をキャプチャするため、非常に小型であることが求められます。

防犯カメラ
コンビニエンスストアや公共施設などで使用される防犯カメラにも、小型のカメラモジュールが使われています。目立たないデザインが好まれる場面でも、このような超小型カメラが適しています。

3.超小型カメラモジュールの接着工程

超小型カメラモジュールの製造プロセスには多くの技術が関わっていますが、その中でも「接着工程」は非常に重要な役割を果たします。この工程で用いられるディスペンサーノズルについて説明します。

接着工程の概要
接着工程は、カメラモジュールの各コンポーネントを正確に固定・結合するプロセスです。これにより、製品の精度や耐久性が確保されます。特に、レンズとセンサーの接合は、画質に直接影響を与えるため非常に厳密な管理が求められます。

ディスペンサーノズルの役割
接着剤を正確に塗布するために使用されるディスペンサーノズルは、接着工程の成功に不可欠です。ノズルの選定や制御が不十分だと、接着剤の塗布が不均一になり、製品の性能や信頼性に悪影響を与える可能性があります。

4.テクダイヤのディスペンサーノズルの特徴

狭小部に微細塗布を得意とするのが、テクダイヤのディスペンサーノズルです。小型化したカメラモジュールにも正確に安定した塗布ができます。

テクダイヤのディスペンサーノズル


詰まらない
内部の段差を排除した綺麗なテーパー形状を施し、材料の蓄積や硬化を防ぐことに成功。詰まりなき高き流動性を実現。


這い上がらない、ばらつかない
先端にラップ加工を施し、材料の這い上がりや糸引きを抑制。


シリンジとノズルの口径を一致させ、接着部の段差をなくすことにより、気泡が入らず安定した塗布を実現。


テクダイヤのディスペンサーノズル、製品ページはこちらから。

5.新製品「ピンポイントノズル」

パーツが密集した狭小部へピンポイントに塗布ができる高精度塗布専用ノズル「ピンポイントノズル」をリリースしました。テクダイヤが生みだした最精鋭ディスペンサーノズルです!

ピンポイントノズル

より「狭い」ポイントに最適な極細先端
高度な薄肉加工技術で、内外径差を極限まで切削コントロール(肉厚0.02mm)。高集積化した半導体の狭い隙間のポイントに入り込みます。



より「深い」ポイントに届く2mmの長尺先端
ノズル先端の長さを従来の1mmから2mmへ倍増。部品間など、深部ポイントの的確な塗布が可能になります。また、当社独自の一体加工で、圧入製法とは違う高精度塗布を実現します。


ピンポイントノズル製品ページはこちらから。
ご要望に応じてカスタマイズも承ります!まずはお気軽にお問い合わせください。

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