〈わたしと統計〉品質保証歴22年、生産活動の実務に有効な統計手法をご紹介

知らぬうちに使っている統計。平均値、最大値、最小値…
比較を示す棒グラフや変化を示す折れ線グラフはよく見かける。
統計によって何を知り、どう活かしてきたのか振り返ってみた。

統計との関わり

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小学校で学ぶ算数、足し算、引き算、掛け算、割り算。
この組み合わせで、平均値の計算を学ぶ。
考えてみれば、子供にしては結構高度なことをやっている。
当たり前のように学校で学んだ。
繰り返し繰り返し計算して、間違ってはやり直して。

小学生のころ、そろばんを習った。
そして、整数からマイナス数、小数点、分数。
中学、高校とひたすら紙と鉛筆で計算。公式も覚えた(もう忘れたが)。
べき乗計算、開平(平方根の計算)、結構高度な数学を学んだものだ。
高校3年生のときに、「確率統計」という単元があったのを覚えている。
確率の計算はクイズみたいだったし、ガウス分布を初めて知った。
200年前の人がこんな難しい式をどうやって見つけたのか、天才というものは計り知れない。
自然界の分布がガウスの式(正規分布)で示されることが多い…不思議な世界。

大学生のころは、電卓やコンピュータが発達してきたのでそれを使うようになった。
簡単に計算できるのはよかったが、計算力は確実に落ちた。
使わない能力は退化する。

QC統計を学ぶ

社会人になって、QCのベーシックコースを学んだ。
1990年度日科技連の6か月コース。
計算力をつけるということで、電卓禁止。紙と鉛筆に戻った。
計算間違いが多く、宿題は時間がかかって仕方がなかった。
このときに、分散の加法定理、中心極限定理、計量値、計数値、QC7つ道具、抜取検査
相関分析、単回帰分析、重回帰分析、分散分析、実験計画法、信頼性工学、など。
QCに必要な統計手法を一気に学んだ。
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管理図だけでも随分奥が深く、見ているものの固有技術的要素と変化の傾向、経験を積めば積むほど
見えてくるものが違うことに気づいた。
統計は人間の知恵に満ち溢れていると思った。

仕事と統計

社会人になってずっと工業製品を作る仕事に携わってきた。
開発、製造、プロダクトエンジニアリング、品質保証。
統計手法は大きな助けになった。
長い製造系社会人として、よく使ってきた手法を紹介する。
・平均、標準偏差、工程能力指数、変動係数
・ヒストグラム
・折れ線グラフ
・散布図
・層別解析
・相関分析
・分散の加法定理
・フィッシャーの3原則(反復、無作為、局所管理)
統計とは、ある集団の規則性を表したもの。
その切り口によって、見えるものも違ってくる。
これらの簡単な手法を駆使するだけでかなりのことが分かったように思う。
統計ではないが、QC手法で不良解析に役立ったのはKI法。
重回帰分析は推定精度がよくないと思った。
特性要因図もあまり当たらなかった。
学んだことを使っていくことでその先の発展形につながる。
高度な分析手法より、シンプルな比較分析の方が有効性が高いと思う。
高度な分析が使いこなせないという面もあるが、シンプルアプローチとシンプルな答えでないと改善や活用が難しいという面もある。
JMPという統計ソフトを使っている。
高度な解析ツールなのだが、高度な分析よりシンプルな比較を好む私は、
JMPの優れた視覚的機能を使って、上記のグラフと層別解析で多くの品質保証や検査の合理化のヒントを得ている。
私にとって、シンプルな統計とJMPは最高のサポートツールである。
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