社長直伝、強いメンタルをつくる方法 ~鉄は叩いて強くする~

社長と呼ばれるようになって10年経過しました。会社を強くしたいと願うのは経営者として当然のこと。強い会社とはすなわち、社員の一人ひとりの強さです。わたしは顧客から社員が褒められるととても嬉しいです。業績や製品は所詮結果論、たまたま景気の波に乗れただけのまぐれ。それよりも、景気の波を上手につかまえてきた社員、顧客を驚かせる商品をつくる社員に拍手喝采です。

 

社員が褒められる時、「社員教育の要諦はなんですか?」という話になります。わたしは「強靭なメンタルの社員をつくることだと思います」と答えます。

 

テクダイヤの事業は、単層セラミックコンデンサに代表されるセラミック事業と、精密ディスペンサーノズルに代表される精密機械加工事業がありますが、今回は精密機械加工事業で用いられる「鉄」を例に強いメンタルの育て方を書きたいと思います。

 

鉄はもともともろく柔らかい。

 

誰もが想像する鉄とは、固く曲げたり折ることは不可能。でも鉄も最初は柔らかいんです。これでは鉄と呼ぶには物足りない。だから強く固く、粘りのある、文字通り強靭にする必要があります。固くする代表例を紹介します。

 

「ヤキいれろ」

 

鉄を高熱で熱し、水などで冷却してシメて固くします。一般に「焼き入れ」と呼ばれる方法で、冷却にも数種類の方法があります。ヤンキー用語の「ヤキをいれる」はそこから来ているのでしょうw

 

「叩け」

 

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鉄を叩いて強くします。刀鍛冶が、真っ赤に焼けた鉄をハンマーで叩く。そして粘り強くする。これで斬るときにポキッと折れなくなります。「鍛えてつくる」と書いて鍛造と呼びます。ガンガンと叩くのです。

 

他にも窒化やその他の工法は多々あります。

 

たった2つの工法だけでも「ヤキイレ」とか「シメル」、「タタク」とか、人間の世界に置き換えると物騒なコトバですが、やっぱり人間にも似たことを行うことが強靭なメンタルを育てると思っています。だからといって実際にヤキ入れないし、叩いたりするわけではありません(笑)

 

「鉄は熱いうちに打て」ともいいます。人間も鉄と同じように、向上意欲のあるうちに負荷をこれでもかというくらいかけます。そうすると人間は鍛えられ、たくましく、強靭になっていくのです。

 

愛を持って責任ある仕事を任せ、甘えや妥協を許さずきちんと最後までやり抜かせること。そこにはアドバイスやフィードバックを惜しみなく注ぎます。優しさと甘さに境界線を引き、優しいけど甘えさせない。そうやって耐え抜いて登ってきた社員は、強いメンタルが形成され、将来有望株として社会に羽ばたいていく姿を何度も見ています。

 

でもその真実は、「本人がどこまで本気で臨めるか」、その覚悟にかかっていると思います。

 

世の上司のみなさん、若者は成長を望んでいます。それが本当だと確認出来たら、ちゃんと愛を持って応えてあげましょう。迎合したりビビってはいけません、愛をもって真剣に鍛えてあげる、ダメなものはダメと言ってあげましょう、甘えてたら叱りましょう。若者が望んでいるのはそれです。その気持に真剣に応えてあげましょう。国際社会で戦える強靭な次世代を育成し、産業界を盛り立てましょう。それが私たちの責務です。

 

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