社会人にとって「目的」と「目標」は、常に意識している言葉だと思います。
あなたは、その言葉の意味を正しく理解し、正しい「手段」を選択できているでしょうか。
本文では、「目的」と「目標」の言葉の意味をおさらいし、例文を挙げながら説明します。
「目的」「目標」「手段」の意味から見ていきましょう。
広辞苑から一部抜粋
「目的」とは、
成し遂げようと目指す事柄。行為の目指すところ。意図している事柄。
最終的に成し遂げたいもの、すなわち「最終ゴール」のことです。
「目標」とは、
目的を達成するために設けた、めあて。的。
最終ゴールまでの中間地点、手段を方向づけます。
「手段」とは、
目的・目標を達するための具体的なやり方。てだて。
すなわち、方法のことです。
それでは、具体例を使いながら説明します。
【会社方針】
目的:会社の利益を上げ、持続可能な強い会社を築く
ここで注目したいキーワードは、
「利益」と
「持続可能な強い会社」です。
例1)技術部
目標:原価低減20%
手段:製造工数削減
技術部は、原価を削減することで、
「利益」率を増やすことを目指します。
例2)営業部
目標:販売数1.2倍
手段:新規顧客の獲得
営業部は、全体の売上を増やすことで
「利益」額を増やすことを目指します。
例のように「目標」と「手段」は別のアプローチであるが、目指す最終ゴールは同じだと言うことです。
図で示すように「目標」と「手段」はいくつも設定でき、事前に複数の案を準備することが重要となります。
ありがちな勘違いをしていませんか?
「目的」「目標」「手段」の違いが理解できたところで、ありがちな勘違いを紹介します。
あなたは、こんな言葉を上司から言われてことはありませんか。
・目的・目標を見失っている。
・目的・目標と手段を履き違えている。
このような状況になる原因は、いくつかの理由が考えられます。
A:問題が障壁となり工数削減が上手く行かず、あの手この手とのめり込む。
B:工数削減は達成できたが、歩留りが低下した。
Aは、手段として選択したはずの課題(個人目標)と、主である技術目標が入れ替わり、技術目標を見失っている。
Bも、Aと同じで主となる目標が工数削減となってしまい、達成すべき技術目標と手段(個人目標)を履き違えている。
気付いた方もいらっしゃるかも知れませんが、目標と手段は入れ替わります。
入れ替わることは間違えではなく、目標・目的を達成するには、いくつかの目標と手段を繰り返しています。

日常生活や仕事をする上で、目的・目標を設定することは、やるべきことを明確にしてくれます。
何かをしようと思った時は、目的は?目標は?と考えてから行動する意識を持ってください。
今まで失敗していたことが、達成できるようになるはずです。