本日就活解禁日。1990年バブル真っ只中の就活について社長の僕がお話します。

(※社長の原稿をミナミヤが代行して更新します。)
はじめまして、テクダイヤの社長です。今日は2019卒就活解禁日ですね。
周囲に業務を指示したらふと時間が空きました。
待ってるだけだと、社員も焦って報告鮮度と精度が落ちますから、
この時間を利用して僕も自分の就活を書こうと思います。
古いけど。(笑)
時は1990年、日本がバブル景気に浮かれる時代が僕の就活でした。
周囲は春休みから内定をバンバン取っていきます。企業側も内定バンバン出す時代でした。
春休み明けて学校行けば、内定5社以上なんてざら、強者は10社以上持っています。
体育会アメフト部の練習に明け暮れていた僕は、焦るかと言うと全く焦りませんでした。
なんせ時代はバブルです、テレビも24時間どんちゃん騒ぎ、大学のある池袋の街も
月曜からどんちゃん騒ぎです。
「ま、春のシーズンが終わったら就活やって、とっとと内定もらってグラウンドに戻ろう♪」
そんな感じでした。
OBからもOB訪問の勧誘がバンバンきます。
練習終わるとタクシー代出してくれるというのでタクシーでOB訪問してました。
良い時代ですね(笑)
テキトーに話を聞いて、ステーキやら酒やら飲み食いし放題です。ラッキーです。
もちろん、話なんて聞いてません、テキトーに頷くだけです。
OBも会社抜け出す口実と、会社のカネでうまいもの食う理由と、
社会人なりたてのストレスを後輩に威張り散らすだけですから。
僕らもテキトーに頷くだけで十分です。
そんな舐めた就活ですから、入りたい企業なんて探していません。
どうせどこ行っても同じだろ、それよりアメフトの練習だぜ☆そんな感じです。
それでも腹がすくと、OB訪問で馳走になりに行く。
銀行・商社・ゲーム・信販・放送・保険・旅行の話をテキトーに聞いてました。
そして悪態ついてました、心の中で。
「おまえ、1億円とか動かしたことあるか?1億だぞ!」とか言われると、
「だってお前のカネじゃねーじゃん」とか。舐めてます。
春のシーズンも終わり、しばしのオフに入ります。
じゃぁちょっくらやるか就活、って感じでスーツも買いました。
さてどんな会社に行こうか?どこなら楽に働けるかしか考えていません。
なんせバブルですから。
でも、こんなテキトーな自分がテキトーに入社したらどうなるかを
ふと考えたことがあったんです。
「おい小山!お前はあほか!だから脳みそ筋肉は嫌なんだよ。」
「おめーは学校で何を学んできたんだよこのバカ!」
「おめーは身体使って動け!頭使うな!」
100%言われること間違いなし。
褒められるとしたら、
「おめー24時間働けるなぁ!さすが体育会!」くらいです。
パワハラ?そんなものありませんよ、なんせバブルですからね。
「これじゃ体育会の時と一緒だなぁ、やだなぁまたいびられるのかよ。
ま、しゃーねーか、スポーツ馬鹿だし」
↓
「どうせいびられるなら、耐えられるいびりがいいな」
↓
「ムカつく先輩にいびられるのはつらかったな、あいつにケツ蹴られたときは痛かったもんな、
けど尊敬する先輩に蹴られるのは耐えれるしむしろ感謝するな(←体育会的ドM)」
↓
「よし、だったら尊敬できて、例え蹴られたとしても、
痛くないと思える人と働ける会社に就職しよう!」
えーーーーーーー、テキトーーーーー。(笑)
いいんですよ、なんせバブルですから。
となると酒池肉林のOB訪問、どの会社もテキトーでも聞いてましたけど、
「お?」と思った企業、全くなかったなぁ。まいったなぁ。
今日は就活辞めて友だちと飲みに行こっと。
社会人1年目の友人と吉祥寺いせやで焼き鳥片手に聞きます。
「どっかおもしれーとこない?」
「真吾うちに来れば?」
「なんだっけ、おまえんとこ」
「はくほうどう」
「なにそれ、本屋かよ?おもしろいの?」
「おもしろいかわからないけど、真吾に合いそう」
「よし、じゃそこにするわ」
・・・・・いいんですよ、バブルですから。
(どうか現在の経営陣さまはこのブログを見つけませんように)
バブル時代に見つけた、僕のテキトーな就職観は
<ケツを蹴られても痛くない人と働ける会社>
でした。
結果?
最高でしたよ、なんせ理不尽でもケツ蹴られても痛くないですから。
上司が尊敬できる人だから、素直に聞けます。
社会なんて理不尽だらけですからね(…やばい?)
だから、社長なんてカンケーなし、どうせすぐ変わるし。
それより働く同僚や先輩とくに数年上ぐらいが大事。
面白い価値観や見たことない人の魅力に触れ、刺激を受けて欲しいです。
僕の就活談、参考になりましたか?
ってなるかーーーーーーーい!はいすみません。
あれから30年バブルはおわり、皆さんの就活は僕の頃とは違います。
でも、あの頃の価値観は今のテクダイヤにも通じています。
魅力的な人間は魅力的な会社をつくる。…そう思っています。
ガンバレ、就活生。
小山真吾