以前、このブログで「TOSA」について記載したのをふと思い出し、
今回は、そのTOSAとして実装されている、
重要なLDについて記載したいと思います。
TOSAについては、前回の記事を参照頂けると幸いです。
http://tecdlab.com/2017/04/26/dictionary-tosa/
光通信では、主に3種のLDが使用されています。
①FP-LD(ファブリ・ペローLD)
②DFB-LD(Distributed FeedBack LD )
③VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)
※その他:DBR-LD(Distributed Bragg reflector LD)
そんな中で今回は、「FP-LD」について記載していこうと思います。
ん?全部じゃないのですか?笑
そうですね。。。記事が多くなってしまうので、LDシリーズ化としてこれから記載していきます!!!笑
(ここでは、各LDの役割や仕組みを話していきたいと思います)
さっそく、①FP-LD(ファブリ・ペローLD)について紹介します。
FP-LDは、初期の光通信で多く使用されており、現在は低速のデバイスに使用されています。
また、LDの構造は、ただの直方体となっており、下記イメージのようになっています。
発光した光は、活性層の中を下の図のようにへき開された端面AB共振していきます。
つまり、入射された光のうち、反射方向に進む光は、誘導放出作用で増幅し、
へき開面で反射することでおなじ位置で多重反射します。
反射した光は、反射の際に、透過または回折する光や散乱や吸収が発生し、損出します。
LDの場合、電流を流し、増幅作用を強化することでその損出よりも大きくなった際に、
レーザー発振ができるといった仕組みです。
ここでの波長は、へき開面がファブリ・ぺロー共振器として働くことで、波長依存性が生まれます。
よってFP-LDでは、いくつかの波長(多モード発振)が出るLDとなっています。
この波長を調節するのは、中心波長と、端面間の距離、端面の屈折率によって設計されています。
なんだかんだ、ざっくりと書いてしまい、分かりづらくなってしまいましたが、
もう少し、いい記載内容があれば、修正していきたいと思います。
次回は、DFB-LDを記載したいと思います・・・。