3Hって何?

入社2年目、技術部と営業部を兼務?!

入社2年目、技術部と営業部を兼務?!
入社2年目の私は現在、技術部と営業部を兼務しています。新製品開発チームの一員として、技術的なアプローチと営業としての顧客視点のアプローチの両方をもって取り組んでいます。私が日々行っていることや目標としていることを書きました。是非お読みください。

入社2年目の今、何をしているか

入社2年目の私の役割は新製品開発を行うことです。

そのために、私は現在、技術部営業部兼務しています。

一見相容れないふたつの業務をなぜ兼務することになったのか、どんなことに日々取り組んでいるのかをお話しします。

最初の1年間

入社から1年あまりは技術部のみに所属していました。

その間、お客様のアプリケーションを理解するために高周波回路の勉強をしたり、セブ工場に出張して製造工程を学び、そこで工程改善のための実験を行ったりしてきました。どちらもゼロからの挑戦で難しいこともありましたが、楽しく取り組んできました。
現在も技術部の一員として、開発課題のリーダーを務めていて、新しい製品を生み出すために実験や試験を行っています。

新製品開発チーム結成

そんな中、2023年下半期に新製品開発を任務とするチームが新たに結成されました。テクダイヤには中国や台湾、韓国、アメリカなど世界中に拠点があります。それら世界中の社員たちが集まって、新製品開発を行う新しいチームが設立されたのです。私もそのチームのメンバーに加わることになりました。

新製品開発を目指すにあたって、社内で技術を学んでいるだけでなく、お客様の欲しているものを深く知ることが重要なのではないかという考えが生まれてきました。そこで、一度営業の仕事を経験して、お客様と積極的に関わってみようということに決まりました。

そうと決まってすぐに、私は技術部と営業部を兼務して、両方の仕事に取り組む毎日が始まりました。

営業としての活動 お客様との対話

営業の下には日々たくさんの問い合わせがお客様から舞い込みます。それに対してできるだけ早く反応して、製品仕様のすり合わせをしたり、価格や納期の調整を行ったりします。出荷の形態なども含めて無事納品されるまでに管理しなくてはならないことが多くあります。

お客様の特別な要望に対しては、技術部や品質保証部のエキスパートたちの力を借りながら、満足いただける回答ができるように努めています。



そうして取り組んでいる中で、お客様から不意に「こんなことをしてくれたら助かる」とか「こんな製品があったらおもしろい」などの声をいただくことがあります。その瞬間こそが、お客様の要望の奥に隠れているさらに深い欲望を引き出すことのできるチャンスです。しかし、それを引き出すのは非常に難しいです。なぜなら、真の欲望は私だけでなくお客様自身も気づいていないようなものだからです。

比較して見えてくる差異ではなく、「差異」そのものであるような新しさ

しかし、お客様との対話の中には確かに、私もお客さん自身も見たことのない未知のものが顔をのぞかせるような瞬間があるのです。

その未知のものは、先立つものとの違いとして新しいのではなく、比較の前提となる反復じたいに先立つ「差異」そのものとして現れるような新しいものだと思います。

悔しいことにまだそれをはっきりと捉えて形にすることはできていません。

その「差異」はおそらく、明確な形を欠いていて、不断に変化し続け、遠くから視覚的に様子をうかがうのではなく直接触れ合うことによってしかその相貌を捉えることのできない怪物のようなものだと想像しています。

私にできることは、その怪物のしっぽを掴み損ねないために、その気配を察知しようと周囲の音に耳をそばだてながら暗闇の中を進むことでしかないと感じています。

営業活動 開発品の紹介

お客様にはテクダイヤの既存製品を提案するだけでなく、開発中の新製品(容量を変えられるコンデンサや非常に低容量のコンデンサ)を紹介しています。

その紹介用の資料は自分で作成したオリジナルのもので、お客様からいただいた質問などを元に日々ブラッシュアップしています。

開発中の新製品をお客様に紹介する際には、事前にお客様の扱われている製品や市場について調査し、その中でテクダイヤの新製品を活かせる場所がないか検討しています。考えたことをぶつけてみて「そこには使えないね」と言われることもあれば、「こういう場合には使えるかもしれない」と言ってくれることもあります。

そうやって提案をくりかえしながら、市場で求められている機能や特性を捉えようとしています。

今後の取り組み

今は目の前の営業としての業務に対応して、その中で新しいアイデアを得るチャンスをうかがっています。

いざチャンスが訪れたときにうまく反応できるように、日々興味を持った物理現象について調べ、知識を集めています。

同時に技術部として開発課題に取り組むことで、実際に新製品を開発しようとなったときに動けるように準備しています。

絶対的な新しさ=古さとしての「差異」を、私たちの蒙昧から明るみへ引きずり出すために、すなわち新しい製品を生み出せるように、これからも取り組んでいきます。