荷物を送ろうと梱包したのに、いざ持ち上げようとすると底が抜けてしまったなんて経験はありませんか?
引っ越しやプレゼント等、日常生活において段ボールで荷物を送る時に、ちょっとしたコツをつかむことで中身の破損やトラブル防止に繋がります。
今回はその豆知識を皆さんにお伝えしたいと思います。
段ボールに使うテープの種類
クラフトテープ(ガムテープ)
紙製のテープなので手でちぎりやすく作業効率が良いという扱いやすさがあります。
また、ラミネート加工がされているので、耐水性・耐油性にも優れています。
その反面、表面に文字が書きづらかったり布テープに比べ粘着度が弱いため、重い荷物にはあまり向いていません。
布テープ
クラフトテープより粘着力が強く、重ね貼りや文字を書くことも可能です。
手で切れるのもメリットですが、クラフトテープより値段が少し高めです。
OPPテープ
ポリプロピレンという樹脂を使った透明のテープです。布テープよりも耐水性・強度が高いのが最大の特徴です。
一方、デメリットとしては手でちぎりにくく、梱包時、開梱時ともにはさみやカッターなどの道具が必要になります。
養生テープ
ポリエチレンで出来ており、後できれいに剝がせるように作られたテープのことです。
主な使用用途として、引っ越し時の床や壁の保護等終わったら剥がすことが前提なので粘着度が弱く、手で簡単にちぎることが出来ます。
その為、段ボール梱包にはあまり向いているとは言えないでしょう。
段ボールの底にテープを貼る時
一字貼り
重い物を梱包する時に一字貼りはあまり補強効果はないので避けるべきですが、段ボールの上部を閉じる際は開封しやすいためおすすめです。
十字貼り
一字貼りと垂直になるようにテープを貼れば、重量のかかる底の中心部分を補強することが出来ます。ある程度の重量であれば、十字貼りで充分ともいわれています。
キ貼り
十字貼りよりも強度が増すので、十字貼りで底抜けするか不安な場合はキ貼りをすると良いでしょう。
米字貼り
十字貼りをした後に対角線に2本テープを貼って「米」の字になるようにする貼り方です。米字貼りは十字貼り、キ貼りよりも強度が高いので、精密機械など絶対に底抜けを避けたい時にオススメです。
H貼り
補強効果はあまりありませんが、底面の隙間を完全に埋められるため、運搬中の振動でダンボールの中身が外にはみ出すのを防ぐことができます。
また、H貼りをするとダンボールの外からホコリやゴミなどの異物混入を防ぐこともできます。
補強効果は一字貼りとほとんど変わりませんので、ダンボールを補強したい場合には十字貼りやキ貼り、米貼りなど他の貼り方を採用しましょう。
テープにはさまざまな種類があり、耐久性や粘着性、作業性、コスト面などを中に入れる荷物の重さに考慮してテープを選ぶことが大切です。
適当にテープを貼るのではなく、テープの種類や貼り方を工夫することで強く補強でき、底抜けなどのトラブルを防げます。
正しいテープの選び方と補強方法をきちんと理解して、大切な荷物の安全を守りましょう。