テクダイヤに入社して早いこと9年。
配属されてから技術部に所属しています。
今回は、製造業として必要不可欠な『製品含有物質管理』について、ざっくり概要をご紹介します!
製品中に含有されることが把握される化学物質は『製品含有化学物質(CiP : Chemicals in Products)』として管理されることが求められます。
広義では身の回りにあるものすべては化学物質ですが、私たちの便利な生活が化学物質の恩恵によって支えられている反面、人体や環境に対して有害な側面(リスク)を持っています。
この化学物質のリスクを最小限にするために欠かせないのが
『製品含有物質管理』です。
法規制とも密接に関わり、知らぬ存ぜぬでは許されない、社会的責任を果たすための必須事項です。
製品含有化学物質に対する規制は世界各国で行われており、顧客の使用時や廃棄時のリスクに基づいて定められているものも多くあります。
モノの流通はグローバルに行われるため、自分たちのいる国だけでなく製品がどこに出荷されているのかまで考慮して対応していく必要があります。
また、製品が使用される分野によっても適用される規制や基準が異なるので、注意が必要です。
メジャーな規制を一部ご紹介します。
- EU RoHS指令
電気電子機器を対象とした10種類の有害物質に対する規制
- EU REACH規則
EU域内で製造または流通する化学物質を管理するための規制
- POPs条約
残留性有機汚染物質の廃絶・適正処理等に関する条約
などなど。。。多岐にわたります。
テクダイヤも世界各国のサプライヤーや顧客と取引を行っているため、製品含有化学物質管理は重要な業務です。
今回ご紹介した規制に限らず、常に最新情報に目を光らせながら管理を行っています。
規制の対象となる物質は、含有禁止物質または含有報告物質としてリストを作成、製品開発の段階から使用しないよう検討したり定期的な調査を実施したりしています。また、不含有・不使用報告書を発行するなど顧客からの問い合わせにも対応しています。