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私のテクダイヤ品質保証業務21年と後輩の皆さんに期待すること

私のテクダイヤ品質保証業務21年と後輩の皆さんに期待すること
2002年12月1日付で入社して早21年。品質保証一筋。
そんな私が振り返る21年間を振り返ってみました。

この記事を書こうと思った理由

2002年12月1日付で入社して早21年経ちました。前半の11年間は京都技研でSLCの品質保証の責任者として、後半の10年間は田町本社でテクダイヤ製品全体の品質保証部マネージャーとして業務に取り組みました。定年退職を経て、今年7月からはマネジメント業務から外れて、エキスパート契約社員として支える側の仕事をしています。

長らく続けてこられたのは、部員や関係者の支えがあったからで、自分だけでは到底続けてこれなかったと思います。
そこで、支えていただいた方々とどうやってこれたのかを振り返ってみました。

目次

1, 振り返り
2, 部下のタイプ
3, 品質保証業務について
4, 次の世代を担う皆さんに期待すること
5, 関連記事

振り返り

最初は、京都技研時代の11年間の話です。
私自身がお客さまからのクレームによって学んだ時代だったと思います。
スペックだけでなく製品に求められる機能やパフォーマンスについてクレームを通して深く学びました。

例えば、SLC電極のワイヤーボンディング試験を合格したロットを出荷していてもお客さまの使用条件で電極剥がれが生じたことがありました。
この時は、お客さまのフィードバック情報を元に、ひたすら社内でワイヤーボンディング性調査として、問題のなかったロットと問題のあったロットの比較をしたり、お客さまのボンディング位置を参考に電極内のボンディング位置依存性を調べたりと、とにかくよく調べました。

この時助けてくれたのが、ワイヤーボンディングに詳しい部下でした。彼と意見交換しながらデータを取っては考察を繰り返して、2つの現象に絞り込むことができました。そのひとつはあるスパッタ装置限定で発生するケースと、もうひとつは電極端付近に集中して剥がれが発生するケースでした。そして現象が絞れたことでそれぞれに対策を打ち、問題解決することができました。もし、彼がいなかったらお客さまに、解決策を報告できなかったと思います。

部下のタイプ

部下にはいろんなタイプがいます。持ち味と言ってもいいでしょう。

ワイヤーボンディング性調査の件は、プロフェッショナルなスキルとか知識を持っている人が重宝されたケースだと思います。普段から問題意識を持ちながら業務スキルを積んできたからこそ彼のような活躍ができたのだと思います。

10年間、数々の部下を迎え入れました。まずは、適正を重視します。
思慮深いタイプの人もいれば、まずやってみるスタンスの行動型の人、周囲との人間関係をうまく作れるタイプの人、ソフトウエア操作が得意な人、調べ事が卓越している人、理解力が優れていて応用が利く人、英語が得意な人、勤勉で約束事をきっちり応えてくれる人、といろいろです。
その多様性が幅広い業務への対応力を供給してくれていると私は思います。

理想を求めるわけではないですが、以下の点がある人は成長が早いのではないかと思います。

①探求心が豊かで、物事を見る感性が優れた人
②自分の業務に意欲的な人
③先読みができる人
④周囲のメンバーといい空気でコミュニケーションできる人
➄理解力のある人
⑥ストレス耐性のある人

もちろん、上記に述べた多様性特長アイテムを多く持っている人は有利だと思います。

品質保証業務について

品質保証業務とは、製品パフォーマンスとその品質管理について、責任を持ってお客さまを含む社内外の関係者の信頼に応えていく仕事と言えます。

自社製品のベーシックな知識と経験がないとその仕事を果たせないので学ぶ点が多々あります。製品だけでなく、お客さまによって異なる考えや要求事項に慣れることも重要です。それと、進化する世の中の技術、品質の考えや知識も必要です。

ですので、手前みそではありますが、メーカーキャリアの中で品質保証業務の経験をしておくと、その後どのような仕事に携わっても応用の効く重宝な存在になれると思います。

クレーム対応とかめんどくさそうに思われそうですが、確かにそのような面もあります。ただ、私の経験ですが、そのクレームが一番鍛えてくれますし、知識を与えてくれます。苦労せずに学べることは底が浅いので、その点は逃げずに向き合う気構えが必要です。その先には、お客さまや社内の周囲から信頼されるという喜びも得られるので、面倒ばかりではありません。

次の世代を担う皆さんに期待すること

私の経験では、自分が仕事を選ぶこともありましたが、大概は会社や上司に取組課題を決められました。別の仕事をやりたいと思ったこともありましたが、学生時代に敬愛する先生から聞いた、“与えられた仕事を好きになること”というのを思い出して、まずはやってみるスタンスで取り組んできました。すると、どんな仕事も突き詰めると奥が深いもので、やっていくうちに面白みがわかってきたように思います。

与えられた仕事についてポジティブに捉えるなら、いただいた試練であり成長への飛躍のチャンスと考え、経験を積んでいく自分のためのトレーニングなのだと思えばいいのです。その中で仕事愛が享受できれば最高ですね。

ご自分の人生を豊かにされることを祈っています。

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